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親戚の法事

2014-04-19 21:18:17 | 日記・エッセイ・コラム

今日は亡母の実家の、福島でも古刹とも呼ばれるお寺での法事に招かれた。ここのお嫁さんは、病身の夫を支えて多難な戦後を生き抜き、子供を立派に育て上げた方でもある。まさに女性ながら、この家の中興の祖ともいうべき人であった。自分は法事の後の、住職様の講話を、いつも、心ひそかに楽しみにしている。

今日のお話は、仏への一番の供養は「毎日の自分のやるべきことをしっかりやること」を住職様が教えて下さった。続いて幻の天才詩人と言われた「金子みすずの詩」を紹介された。多くの詩の中から「花のたましい」を紹介する。

散ったお花のたましいは、み仏様の花ぞのに、ひとつ残らずうまれるの。

だって、お花はやさしくて、おてんとさまが呼ぶときに、ぱっと開いて、ほほえんで、蝶々にあまい蜜をやり、人にゃ匂いをみなくれて、

風がおいでとよぶときに、やはりすなおについてゆき、

なきがらさえも、ままごとの、ご飯になってくれるから。

忙しさにかまけて自分を顧みることのない中で一服の清涼剤ともなった日であった。

改めて故人のご冥福を祈りたい。合掌


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