2月9日のことですが、真冬日が続いていたこともあり、宮川源流部にある餅谷の滝が結氷しているかも、と思い、見に行ってみました。
餅谷の滝に行くには、高山市一之宮町の中心部から宮川沿いに伸びる県道宮清見線を進みますが、冬期は最終人家までしか除雪されていないため、除雪終点に車を置いて、スノーシューを装着し、歩きはじめました。
スノーモービルのトレースがあったので、そこを歩くと沈まなくて歩きやすかったです。一キロほど進むと、餅谷林道の入り口に到着。ここから林道に入り約1キロほどの登りとなります。
林道はグネグネ曲がっているので、一部ショートカットして最短距離を進みます。
冬にこのあたりに来るのは初めてでしたので、ヒノキの森や巨石もいつもと違って、静かでちょっと神秘的に見えます。
やがて滝に近づいてきましたが、いつもなら聞こえる滝の音がほとんど聞こえません。これは!結氷しているかも!と期待して近づいていきました。
滝の手前で餅谷に降りる階段(雪に埋もれていましたが)を何とか降りて、谷筋に出ました。すると、谷の水は流れていますが、ところによっては氷に覆われてその下を水が流れています。
谷沿いの半ば凍った川岸を慎重に進み、餅谷に接近します。そして・・・
餅谷の滝は見事に結氷し、氷瀑となっていました!
滝壺は水面が出ていましたが、滝はほぼ全体が氷に覆われています。よーく見ると、氷の下には水が流れているのが見えます。アイスクライミングをするには、氷の厚さというか強度が足りないようでしたが、たぶんほとんどだれも見たことが無い光景を目見することができ、来てよかったーと感動。
一旦川岸の上に登り、滝全体を見下ろす展望スペースに移動。メインの滝につながる上段の滝も凍っているのが観察できました。
しばしぼーっと眺めていましたが、汗が冷えてきたため、名残は尽きませんが下り方向に体を動かしました。
下りは、餅谷林道から伸びる作業道をたどって、雪面に新しい足跡をつけながら進みました。
下る途中、谷を渡るところでは谷水が凍って見事な模様を見せてくれ、これもしばし足を止め眺めていました。他にも氷と水が作る造形がいろいろあり、興味深かったです。
先日、納古山で氷の谷を見て餅谷の滝も凍ってるかもと思いついて急遽行ってみたのですが、見事な光景に出会えてよかったです。
まだしばらく寒い日が続いていますので、まだ氷瀑を見ることができるかもしれません。興味のある方は、往復約3時間のお手軽なスノーシュートレッキングで見に行けますので、是非お勧めします。谷沿いに降りてから滝まで進むところだけは、間違って谷に落ちないようにご注意を!