暑い日が続きますが、今日(8月5日)は、一日時間があいたので、日本の滝百選としても名高い「平湯大滝」に行ってきました。といっても、ただ滝を見に行ったのではなく、沢登りで平湯大滝の上流の滝谷を遡上してみました。
↑平湯大滝
平湯大滝の手前から東側の尾根にとりつくように、昔の乗鞍登山道があったそうで、ちょっと古い地図にはそのコースが乗っています。旧道は崩壊が激しいので、平湯からの登山道は、今ではスキー場経由の道だけになっています。
今日は、その登山道跡をたどりながら、標高1,500mあたりの尾根から滝谷に降りてみました。
あまり下調べをせず(と言うか、あまり情報がない)、地図を見ながら、この辺行けそうかな、などと考えつつ谷に下り立ちましたが、ゴルジュ帯で沢の中を進むことができず、左岸を高巻きしてしばらく進み、懸垂で谷の合流点付近に再び下り立ちました。(ちゃんとロープもってきてよかった・・・)
ここからしばらく沢登りで上流を目指すと、行く手にけっこう立派な三段の滝(20mくらい)が見えてきました。
今回はちゃんとクライミングの用意をしていなかったので、この滝の手前から右岸を高巻き。標高1,620mあたりで再び沢におりました。
ここには目印のテープなどがついており、下るところも薄い踏み跡がありました。
この先はは、大小の落ち込みはありますが、滝らしい滝はなく、広い川原と崩壊した川岸、倒木が交互に現れました。
遡上していくと、霧がかかったようになり(水温が低いため?)、また川の岩が乳白色になってきました。ここは支流が流れ込んでいるのですが、どうやらこの支流の水温が低く、また石灰分(温泉成分?)のような成分が多く、それが岩に付着して色がついているようでした。上流には昔鉱山があったとのことなので、そんなことも関連しているかもしれません。
↑谷の右側だけ岩が乳白色になっている。本流は左に曲がっており、正面奥から支流が流れ込んでいる。
↑この支流は、谷水が冷たいからか川霧が立っている。
今回はちょっと起きるのが遅くなり、登りはじめは9時ころ。13時まで沢登りを続け、その時点で引き返しました。
いつかは旧道で乗鞍登山をしてみたい、と思っていましたが、崩壊したり草などが繁茂してたどるのは難しそうでした。その代わり、沢登りで源流の四ツ岳方面に向かうことができそうでした。
上流には等高線の目が詰んでいるところや、岩場マークがあるところもあり、ちゃんと早出して装備をしっかりすれば、まだまだ楽しそうなところはあるようです。
今回は小手調べでしたので、次回はもうちょっとじっくり楽しめたら、と思いました。