飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

冬を前に、畑仕事など

2009-10-12 22:03:53 | うちの畑
 3連休の最終日も、秋らしいさわやかな一日でした。陽射しがあると汗ばむようですが、陽がかげると肌寒いという微妙な天気按配のなか、冬を前にしてやらなければならない畑仕事などをしてすごしました。

 家の横にある我が家の畑は、収穫を終えたキュウリやトウモロコシ、トマトやスイカやカボチャ(スイカの接木苗の台木から伸びてきたたくましいヤツ)と、冬前に収穫する野菜たちが同居しています。今日は夏の名残を片付け、これから収穫する野菜たちの手入れ、来春のための種まきなどをしました。
 今かなり育ってきたのは、キャベツハクサイブロッコリーです。 

 

 

 

 いずれも種まきの時期を逃して9月半ばに苗を買ってきて植えたものです。キャベツなどアブラナ科の野菜はモンシロチョウの幼虫(アオムシ)に食害されます。今日も一羽が弱々しく飛びまわりキャベツの周りにとまったりしていましたが・・・。産卵か!? 
 
 チョウはかわいいし、アオムシもイモムシの中ではかわいいほうだと思うのですが、収穫にはかえられません。ということで、やられないようネットをかけたりしていましたが、だいぶ育ってきたので、ネットも外しました。まだ早かったかな・・・。
 陽射しが弱くなってきていますが、何とか収穫できますように!


 そのほかには、キャベツたちの苗を植えた時に種まきしたダイコンホウレンソウもぼちぼち育っています。 

 

 ダイコンはかなりびっしり芽が生えてきましたが、ホウレンソウはスロースターターというか個性というか、まばらな生え方です。ダイコンは、密生している芽生えをすぐって(並んで生えているうち一本を抜き取る)、今日の夕食におひたしとしてさっそく出演していただきました。おいしかった・・・。ダイコンは今後もぼちぼちすぐって食べることができ、冬前までに30cm間隔くらいにする予定です。ホウレンソウは・・・冬までに育ってくれるかなぁ・・・。 

 あと、来年の春に向けて、折菜(オリナ)のタネをまきました。(写真左。右も種まきしてみましたがこちらは今年収穫?) 

 オリナは、菜の花みたいな感じで春に伸びてくる花の茎を収穫して食べます。この野菜は全国的にあるようですが、ひだでは特によく好んで育てられているような気がします。これまで育てたいと思っていましたが、来年のことを考えて秋に作業をするという気の長いことが苦手だったり、まいても時期が悪くて育たなかったりして、まともに育てたことがありません。果たして来年の春、食卓に上がってくれるでしょうか・・・?そのほか、タマネギの苗(50本400円)も植えました。 

 この3連休は、畑のこと、地域の活動、薪ストーブの薪の準備など、外仕事がはかどった3日間でした。さて、明日からは仕事三昧の日々が続きます。気分を切り替えてボチボチやるとします。

”バイカモ”ってどんなカモ?~バイカモ保護活動に参加しました。~

2009-10-12 00:53:40 | 自然
 今日は昨日と同様、秋らしいさわやかな一日でした。家の周りでは、稲刈りが進み、大部分がこの3連休中に刈ってしまうんじゃないかなぁ、という感じです。どこで聞いても、収量が少ないということで2・3割は例年より少ないとのこと。原因としては、だいたいどの農家さんも「夏の長雨やないかなぁ」、とおっしゃいます。私の実家でも同じような収穫だったと聞きました。全国的にそうなのでしょうか・・・。




 さて、今日は朝方、「一之宮町バイカモを守る会」に、わが「ひだ位山ふるさと学校」が協力する形で実施されたバイカモ保護活動に参加してきました。
 ”バイカモ”と書くと、水鳥の鴨(カモ)の仲間かなぁ・・・と思う人が多いようですが、水の中に生える植物の一種です。白い5枚の花びらを持った花が「梅の花に似ている藻(も)」ということで名付けられたものです。
 高山市一之宮町の常泉寺川(じょうせんじがわ:宮川の支流のひとつで、位山から流れ出しています)の、水無神社周辺に生える水草で、市の天然記念物に指定されており、地元の地区の方が守る会を作り保護活動を続けておられます。7月はじめ頃には川一面に花が咲き、地元新聞や市の広報紙にも取り上げられたのですが、7月末の長雨の出水で流出したり土砂に埋もれたりして、かなり少なくなってしまいました。そこで今回河川清掃と雑草除去などの保護活動を行なったのです。
  

 作業は1時間半ほどでしたが、地元の方が分担して、草取りや土砂の移動、水の流れをバイカモ群落に誘導するなどの作業をこなしていきました。 

 作業中に、バイカモが残っているところを見ると、冷たい水の中、青々とした藻が緩やかに水の流れにたなびいています。この一帯は、湧き水が多く(わかりにくいですが、写真の右の護岸から出ているパイプからは湧き水が出ています)、一年中きれいな水が安定して湧いているためにバイカモが生育できるとのこと。花期は終わっている頃ですが、ところどころにはまだかわいらしい花が咲いていました。 




 草とりした後には、バイカモの小さな枝の切れ端が残ります(写真の下のほうには白い根が見えています)が、これらを水中の砂に埋めて石で押さえると、やがて根が伸びて活着し、来年の春には藻が延びてくるとのことでした。(写真矢印の先が石に押さえられたバイカモ・・・見えにくいですが・・・)
 

 会長のK氏は、いつも川を見に来て、バイカモの様子を確認しておられるとのこと。頭が下がります。

 昔は一之宮町のあちこちの農業水路に生えていたようですが、コンクリートの水路のほとんど変わってしまったため生息できる環境はなくなってしまい、今では常泉寺川だけでしか見られなくなっています。昔から住んでいる人にとっては、バイカモがたゆたう水面は心の原風景なのでしょう。川の環境や水量が昔と変わっていますが、なんとかバイカモのある風景を地元の人の手で残していけるよう、協力していきたいものです。
 来年の7月あたりには、復活したバイカモの花見でもやりましょうか。ぜひ見に来てください!!