飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

穂高~槍ヶ岳登山 その6 槍ヶ岳まで

2009-01-04 00:07:03 | 宮笠で登山
あけましておめでとうございます!

 年末にまとまって降った雪も一段落、大晦日の地元地区のミニ花火大会に降り始めた雪も、今日まで降ったり止んだり。時折日が射す穏やかな正月を迎えています。のんびりと、読めなかった本を読んだり部屋の片付けなどをして過ごしていますが、あさってからはまた仕事三昧の日々が始まります。
 本年も、ぼちぼち記事をアップしますので、よろしくお願いします。

 9月16日、超久しぶりの山小屋泊で体力回復した私です。5時前に起床。天気はちょっと雨が残ってぱらついています。次第に天気は回復する予報なので、手早く朝食を済ませ、6時に小屋を出ました。

 今日はいよいよ大キレットを越えて槍ヶ岳に向かいます。
 小屋を出るとさっそく急斜面(というか垂直の岸壁)の鎖場が続きます。雨で濡れた岩は滑りやすいこともあるので慎重に下ります。進行方向の右手は草付の斜面ですが、右は「鳥も通わぬ」といわれた滝谷のものすごい岩場です。見下ろしては気を引き締め、進んでいきます。
  
 気を緩めるとケガをしそうですが、3点確保をしつつ慎重に行けば大丈夫。途中のナイフリッジ状のところには、木の階段(渡り廊下?)がつけられ、通りやすくなっていました。途中で振り返ると、北穂高岳山頂付近に小屋の赤い屋根がちょっと見えました。

 大キレットを通過した頃、雨は上がり晴れ間も見えてきました。最低地点辺りで雨具を脱ぎ、行動食を食べて一息つきました。ここからは南岳への登りです。結構急なハシゴ場などもありますが、慎重に進み無事クリア。南岳小屋前ではバイオトイレが設置してありました。

 北穂高小屋もそうでしたが、最近はバイオトイレなど環境に配慮したトイレになっています。今までと比べればよくなっていくのでしょう。小屋からひと登りで南岳(3,032.7m)の山頂です。

 ここからは難しいところはあまりなく、ひたすら槍ヶ岳を目標に稜線歩きです。
 途中、左下には、飛騨沢の槍平小屋が見えました。去年の冬だったか、奥丸山方面からの雪崩で、小屋近くにテントを張っていた方が亡くなったところです。

 また右に目をやると、槍沢から越える天上沢に水俣乗越(写真矢印)が見えました。いつかあそこを越えて(写真の右から左へ)、天上沢から北鎌尾根を登るのが夢というか課題です。

 さて、中岳(3,084m)と大喰(おおばみ)岳(3,101m)のピークを踏み、
 
 飛騨乗越(ひだのっこし)に到着しました。
 ここまでで、昨日の疲れも合わさって、体力に余裕がなくなってきました。今日、双六岳方面まで体力に余裕があれば行って、あさって下山と思っていたのですが、槍ヶ岳に登って今日下山することにしました。ここにザックをおいて、空荷で槍の穂先を目指します。
 槍ヶ岳山荘前では、小屋の大勢のスタッフが10時のおやつでスイカを食べる横を通って、穂先の根元に到着。

 いよいよ今日のハイライトです。空荷ということもあって、割合スムーズに登れ、鎖がある箇所もそれを頼らず岩をつかんで登りました。右手には小槍がそびえています。

 最後のハシゴでちょっと先行者を待って、槍ヶ岳山頂!(3,180m)

 山頂では数名の方が、周りの景色に感動し、写真を撮っていました。私も行ってみたい北鎌尾根方面(独標がかっこいい)、雲の平方面(新婚旅行で行ったアラスカを彷彿とさせる風景があるとか)を眺め、秋晴れの空のもと、槍の穂先のひと時を過ごしました。  


参考コースタイム 北穂高小屋(6:00) → 南岳(8:30) → 中岳(9:25) → 大喰岳(9:50) → 飛騨乗越(10:05) → (槍ヶ岳往復) → 飛騨乗越(11:15)