Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
English: http://www.kunitakahashi.com/blog

またまたムス

2006-05-24 21:09:33 | リベリア
ムスが今週末にまたシカゴにくることになった。
来週に義手ができあがるらしい。

今度は母親のファトゥといっしょだから、前回よりもっとリラックスできるだろう。

前回のブログで書いたアルバートの言葉のこと。。。

ファトゥははじめてアメリカをみて、何を感じるだろう?
やっぱり誰かに養子に出してでも、ムスをアメリカで生活させたいと思うだろうか。。。



(お知らせ)
ユニセフの巡回写真展「同じ地球の空の下」の次回開催地が新潟に決まりました。
東北電力グリーンプラザ(新潟)
6月1日~14日まで
9時~17時(最終日13時終了)
http://www.unicef.or.jp/osirase/cal/0606a.htm



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7 コメント

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どうでしょうか (アキ)
2006-05-25 11:53:37
客観的にみたらと言うかそれしかないんですが、アメリカ社会を目の当たりにしてアフリカと比較をしますよね。アメリカの生活環境の方が良く、ムスにとって非常に良い様にうつるでしょう。そのあまりにも大きなアメリカとアフリカ社会のギャップから、アメリカの環境や社会にムスの将来を照らし合わせるでしょうね。もしムスの両親が養子に出すと決断したら、クニさんは、どんな事を助言するつもりですか?
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どうでしょうか (Kuni Takahashi)
2006-05-25 12:04:05
前回のブログに書いたように、僕は基本的には親子は一緒にいるほうがいいと思っています。ただ、国や社会に事情は違いますから、僕の立場では「助言」ということはできませんね。親が納得する引き取り手があらわれて、それを彼らが望むのなら、それでもいいと思います。
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再びメディアの責任 (bluesnow)
2006-05-25 21:18:28
高橋さんの一枚の写真で、ムスちゃんの人生はほんとに大きく変わろうとしているようですね。やっぱりメディアは怖いとしか言いようがありません。
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親と子 (bluesnow)
2006-05-26 01:45:09
親の心子知らず、子の心親知らずーこれは永遠の家族のテーマじゃないでしょうか。養子問題を取材したことがありますが、生後まもなく養父母にひきとられたケースでしたから、ムスちゃんのケースとは違いますが、どんなに養父母のもとで恵まれた生活をしていても、生父母のことを知りたい、という逆らえない欲求があるようでした。やはり自分がどこから来たのかを知りたいというのは、動物的本能かもしれません。一時、とりわけ思春期に入ると、親に捨てられたのでは、といった親への恨みや怒りも経験する人もいるでしょう。でもその嵐を乗り越えれば、親をなんとか理解しようとする。。健康な心に育つことができれば、子供は必ずいつか親を許すものだ、と私は信じたいと思ってます。そしてすべてを自分の運命として受け入れられるようになるーつまり親を乗り越えるわけです。乗り越えられずに、怒りを抱えたまま、反社会的存在になっていく人もいるかもしれません。人生の道程は誰にもわからないことです。これからのムスちゃんの人生がどうなっていくのか。。たった一枚の写真がきっかけになって、人生が大きく変わるかもしれませんが、ただ幸せなものでありますように、とひたすら願うだけと思ってます。
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Unknown (gidanaisha)
2006-05-27 02:37:27
ムスちゃんのご両親が30歳くらいだとすると10代の後半からずっと内戦の中で生きてきたのですよね。内戦が終結して選挙で大統領が選ばれたとはいっても、今後リベリアが安定していくかは分からない。人生の半分近くを内戦下で生きてきたご両親の気持ちを想像することは私にはとても難しいですし、子供を産んだことがないので親の心も分かりません。でも、もし自分が大学生のころからずっと今まで内戦の中で暮らしていたら、せめて自分の子供は安全な国で育って欲しいと思うかなあ。リベリアの平均寿命はおそらく50歳以下でしょうし、女の子が結婚する年齢は15歳くらいかなと思います。そうなると9歳の娘と30歳の両親の関係も日本とは少し違うように思います。



未来を担う子供達が未来に夢をもてないような国の状況。本当は義手や義足をリベリアで作って安価で供給できて、障害のある人たちが職業訓練を受けて自活していけるようになればいいのでしょうけれど。でもそうなるにはまだまだ時間がかかるでしょうし、そうなる保障はどこにもない。政権が安定するとは限らない。そうしたら、外とのチャンネルをもてた娘だけでも外国で人生を送って欲しいと思うのでしょうか。



メディアに取り上げられたことで、多くの人がリベリアの内戦後の現実を知ることができる。義手を必要としているのがムスちゃんだけではないことは新聞を読んだアメリカ人にもリベリアの大統領にも認識されたのではないでしょうか。

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我が息子からムスへ (ヒロシ)
2006-06-14 12:47:16
少し前の休日の夜、

以前にも見せた写真集をまた取り出して

ムスを指差しながら今回のことを三人の我が息子に知らせた。



写真でムスの黒板の前に立つ姿や邦とじゃれている姿を見ていたはずだった。



 二番目の亜門がうれしそうにこう言った。

「じゃ、ジャンケンできるの?」

 5歳の子供は義手をつけて、再び腕を授かったときにジャンケンをしてみたいのか!

 おおいにウケタ!



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Unknown (Kuni Takahashi)
2006-06-16 23:26:52
子供の発想は楽しい、そしてそれを聞くのは嬉しい。。。

残念ながらムスの義手は、物が掴めるようにカニの爪のような形になっているので、じゃんけんでも「チョキ」しかだせません。
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