Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
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ムスとの1日

2009-04-27 09:32:00 | リベリア
「I’m dreaming, I’m dreaming!!(これは夢!!)」

玄関をはいった僕の顔をみて、びっくりしたムスが床を転げ回った。どうやらジョディはいつものように、僕が訪ねていくことを子供たちに内緒にしておいたようだ。

ほぼ1年ぶりに再会したムスは、また少し背が伸びたようだし、顔からもぽっちゃりが抜けて幾分大人びてきた。

ジョディの話では、昨年12月にアメリカにやってきてから2ヶ月程、ムスは少なからずホームシックにかかっていたらしい。無理もないだろう、まだ11歳の少女だし、来た時期も真冬だったので、リベリアに比べれば気が滅入るほど寒い。おまけにこちらの食べ物も全く口に合わなかったようだ。そういえば、ムスが3年前にシカゴを訪れたときも、食べ物では苦労したっけ。
http://blog.goo.ne.jp/kuniphoto/e/ca734ec3493509e13e01eba0b9aa9e46

それが今ではすっかりこちらの生活に馴染んだようで、ジョディの手料理もよく食べるようになったし、学校での友達も増えた。もともとおてんばで姉御肌の性格なので、滅多な事では物怖じしない。逆に、ちょっと気が強すぎる、とジョディが心配する事もある程だ。クラスで自分をからかった男の子の髪の毛をぐいと掴んで、泣き叫んでも謝るまで離さなかったという事件もあったらしい。

木曜日に一日ムスのクラスで写真を撮りながら過ごし、楽しそうな彼女の姿をみながら安心したが、ひとつだけ気になったのは彼女の右腕のことだった。

ジョディの話では、先日ディズニーに行ったときも、暑いのに長袖のシャッツを着たまま右腕を晒そうとしなかったらしい。アメリカに来てから、他人の視線が気になるようになったのか、自分のルックスに敏感な年頃になってきたのか、いずれにしても、ムスは自分の腕に対し少なからずコンプレックスを抱くようになってきたようだ。

一方ギフトのほうは、気分の浮き沈みが多く、戦争の後遺症から抜け出せないでいるようだ。この件に関しては、ジョディからのリクエストもあるので、ブログでいろいろ公にすることは差し控えておこうと思う。

1日半の短い滞在だったので、とても十分とはいえなかったが、それでも僕としては彼女たちの顔をみながら、楽しい時間を過ごすことができた。

(写真 ムスの12歳の誕生日を祝うギフトとアサタ)

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-04-28 06:59:51
あれ?そういえばメキシコ行ってましたよね?感染してると思います
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