Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
English: http://www.kunitakahashi.com/blog

アフガニスタン by iphone

2011-09-18 14:01:57 | アジア
みてのとおりiphoneで撮った写真。

最近はもうプロも含め、猫もしゃくしもiphoneを使ってるようで、そんな理由から僕はしばらくこれで撮るのを避けていたのだが、アフガニスタンで友人のカメラマンに感化されてついに使いだすようになってしまった。

しかしこれがなかなか便利。なんといっても携帯カメラなのでポケットからさっとだして手軽に撮れる。さらにいろいろなレンズとフィルム(勿論これは便宜上のもので、要はデジタルフィルターなのだが)の組み合わせでなかなか味のある画像になる。

こういったかなりフィルターのかかった画像が、フォトジャーナリズムやドキュメンタリーとして使えるのか、ということにはまだ疑問が残るが、まあとりあえずは余興程度に。ポストカードなどにはいいのでは、などと思っている。

(もっと写真をみる http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/09/18/afghanistan-by-iphone/ )


9/11同時多発テロ10周年

2011-09-11 11:23:42 | アジア
ニューヨークでの9―11同時多発テロから10年がたった。このテロを発端に、オサマ・ビン・ラデンとアル・カイダ掃討のため米軍がアフガニスタンに侵攻。それから10年経った現在、ビン・ラデン殺害のあとも、まだ「敵」との戦いは続いている。

先月あたまにアフガニスタンに来てから、50人程のポートレートを撮りながらインタビューを重ねて来た。2日前、その一部がニューヨーク・タイムスに掲載されたので、英語のみだが興味のある方は参照してほしい。

HTTP://WWW.NYTIMES.COM/INTERACTIVE/2011/09/08/US/SEPT-11-RECKONING/WAR-SS.HTML#1


「9―11テロのとき、あなたは何処で何をしていたか?」「アフガニスタンに米兵がやってきたとき、何を感じたか?」「米軍が10年経ったいまでもアフガニスタンで戦っていることについてどう思うか?」「この10年間で、生活はどんな風に変わったか?」。。。こんな質問を投げかけながら、アフガン市民、そしてこの国に派兵されている米兵たち両者の私見をとおして、この10年というものを探ってみようと考えたのだ。

インタビューに応じてくれた、アフガニスタンに直接関わってきた人々のそんな言葉の数々をまとめ、近いうちにこの場でも発表したいと思っている。

(もっと写真をみる http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/09/11/the-10th-anniversary-of-the-911-attack/ )

ニュースの無い従軍取材・アフガニスタン

2011-09-06 12:20:41 | アジア
パキスタンとの国境近くで米軍との1週間の短期従軍を終え、2日前にカブルに戻ってきた。

タイミング悪く、ラマダンの終わりを祝うイードと重なってしまったため、アフガン兵や警察官の多くが休暇中であまり動きがみられなかった。現在、多くの米軍のパトロールもアフガン兵か警察と合同でおこなわれることが多いので、こういった土地の慣習には従わざるを得ない。よって自然と米軍の方もスローペースになる。唯一良かったのは、イードのご馳走を食べられたこと。アフガン警察官たちが3匹の羊をバーベキューにして振る舞ってくれた。さすが羊や鳥を主食とする彼ら、バーベキューの腕はいい。

写真的にはあまり意味のあるものは撮れなかったが、まあ平和で静かな日々は兵士たちにとっては望ましい事だろう。戦争や地震、台風、貧困など、僕らの職業というのは「他人の不幸」で飯を食うようなものでもある。だから、何も起こらなければ商売あがったり、というわけで、悲しいかなそんなジレンマにいつも向き合う事になる。

9―11同時多発テロの10周年が近づいてきた。何か起こるか、はたまた何も起こらずに終わるか、今はただ待つだけだ。

(もっと写真をみる http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/09/06/no-news-is-good-news-quiet-embed-in-afghanistan/ )