ここ1週間のうちに、2度大きな自爆テロがあった。
ひとつめはここから50キロほど北のパルワン州知事の事務所が、そして一昨日はカブールのブリティッシュ・カウンシルが標的になったが、両事件とも5、6人のテロリストがチームになっての複数の自爆攻撃で、パルワン州では20人、カブールでは10人が犠牲になった。
吹き飛んだ手足が転がり、地面に血の染み渡ったテロの現場は凄惨なものだ。ブリティッシュ・カウンシルでは、ゲートを突破した犯人の一人がその後数時間に渡って建物内に立てこもり、兵士たちとのあいだで激しい撃ち合いが続けられた。多量の出血で息も絶えだえになっているような怪我人たちが運び出されて来るたびに、僕はその姿に非情なレンズを向けざるを得なくなる。
こんなテロの現場の撮影をするたびに、どうにもやり場の無い怒りを感じてしまう。それは、自爆テロリストたちを「製造」する裏の人間たちに対するものだ。
多くの自爆テロリストたちは、もともと教育も受けることのできない貧困層の人間たちだ。無教養の彼らは簡単に洗脳され、「崇高な使命」を果たすテロリストへと仕立て上げられていく。
もし政府がもっと機能していて、彼らに仕事や教育の機会が与えられていたら?テロリストのリクルート率はぐっと低くなっているはずだろう。
これが、テロとの戦い、というものが、 単に「悪者を殺す」だけの単純なものではない理由のひとつでもある。社会の底辺に生活する多くの人々に、ある程度の仕事や教育の機会を与えられるような政策がとられない限り、テロリストは「製造」され続けていくのだ。
(もっと写真を見る http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/08/21/never-ending-tragedy-suicide-attack-in-afghanistan/ )
ひとつめはここから50キロほど北のパルワン州知事の事務所が、そして一昨日はカブールのブリティッシュ・カウンシルが標的になったが、両事件とも5、6人のテロリストがチームになっての複数の自爆攻撃で、パルワン州では20人、カブールでは10人が犠牲になった。
吹き飛んだ手足が転がり、地面に血の染み渡ったテロの現場は凄惨なものだ。ブリティッシュ・カウンシルでは、ゲートを突破した犯人の一人がその後数時間に渡って建物内に立てこもり、兵士たちとのあいだで激しい撃ち合いが続けられた。多量の出血で息も絶えだえになっているような怪我人たちが運び出されて来るたびに、僕はその姿に非情なレンズを向けざるを得なくなる。
こんなテロの現場の撮影をするたびに、どうにもやり場の無い怒りを感じてしまう。それは、自爆テロリストたちを「製造」する裏の人間たちに対するものだ。
多くの自爆テロリストたちは、もともと教育も受けることのできない貧困層の人間たちだ。無教養の彼らは簡単に洗脳され、「崇高な使命」を果たすテロリストへと仕立て上げられていく。
もし政府がもっと機能していて、彼らに仕事や教育の機会が与えられていたら?テロリストのリクルート率はぐっと低くなっているはずだろう。
これが、テロとの戦い、というものが、 単に「悪者を殺す」だけの単純なものではない理由のひとつでもある。社会の底辺に生活する多くの人々に、ある程度の仕事や教育の機会を与えられるような政策がとられない限り、テロリストは「製造」され続けていくのだ。
(もっと写真を見る http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/08/21/never-ending-tragedy-suicide-attack-in-afghanistan/ )