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河童の鍋

 「お誕生日に銅ナベがほしいのよね、ジャムを作ると美味しいんだって」おいしいもの大好きのライオンちゃんからのメッセージだ。

 ジャムを作るのに銅ナベを使うというのは知らなかった。今まで、ジャムを作るには金属鍋を避けるようにということで甘夏マーマレードを作る時、パイレックスのナベを使っていた。これは実験する必要がある。

 まず、銅ならカッパーでしょうということで、東京、上野の近くにある道具屋街、かっぱ橋に出かけた。料理関係の道具屋がずらり並んでいる通りである。何軒か回って結局、鈴木信也機械製作所で銅ナベを購入した。「これは職人が一枚の銅板からたたき出したものでお値打ちです」と言われて購入したものだ。

かっぱ橋で購入した銅ナベ



 本来なら誕生日に渡すところだが、銅製の鍋はすぐに錆びるので扱いが難しい。一回使ってみて手入れのしかたを教えて欲しいと言われたので、これは渡りに船。実験が出来る。

 作り方は以前の手順に正確に従っている。

 パイレックスの鍋と銅ナベをつかって、同じ材料、同じ条件で同時に製作開始。

銅ナベパイレックス鍋


 実際に同じ火の強さで加熱していくと銅ナベのほうが半分くらいの時間で調理が進む。例えば銅ナベでは5分くらいでアクが出始めるが、パイレックスでは10分経ってもアクが出てこない。短時間で加熱が終わるのなら甘夏の香りがあまり飛ばないかもしれない。これは良い。結局、銅ナベでの加熱時間はパイレックス鍋の半分くらいで、ジャム化した。

 さて、味見である。今回作った銅ナベ製、パイレックス鍋製、そして2月に作ったパイレックス鍋を使ったものを比較してみた。勿論ブラインド・テスト。

ブラインド・テスト

 結果、最も評判が良かったのが2月にパイレックス鍋で作ったもの。柑橘系のフルーティな香りとやわらかい苦味、甘夏の収穫時期が良かったのだろう。

 次点が今回パイレックス鍋で作ったもの。4月も下旬に収穫した甘夏なので香りが弱くなっているようだ。それでも香りと苦味のバランスは良い。

 駄目なのが銅ナベのマーマレード。加熱が効率よいので必要な時間過熱できていないのかもしれない。そのためか苦味が荒々しい。では香りは、というと香りもほとんど感じられない。

 銅ナベでのジャムは加熱方法の工夫が必要なようだ。今年の甘夏の収穫は終わってしまったので来年の宿題とする。

銅ナベ製マーマレード


 これが今回銅ナベで作った甘夏マーマレード。河童印にしたのは、、、勿論、銅ナベ仕込み、ということなのだが、、、、


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