最近、よくコップをひっくり返したり、食べ物をこぼしたりする。先週も寿司屋でビールを派手にぶちまけてしまった。握力が弱ってきたのか、手のひらからグラスが滑り落ちてしまったのだ。そして今日は食パンにバターをつけていたら、床に落としてしまった。もちろんバターのついた面が下になって床に着地した。
マーフィーの法則というのがある。「失敗する余地があるなら、失敗する」というのがマーフィーの法則である。本来だと起こる可能性の少ないこと、起こって欲しくないことから起こると言うのがこの法則の本質だ。
このマーフィーの法則の中でも一番有名なのが、「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」というもの。図らずも今日、この法則が証明された訳だ。
さて、である。次の問題は、この食パンをどうしてやるかだ。もちろん3秒ルールでさっさと食べてしまうと言う手もある。しかし、それでは単なるモウロクジイサンがパンを落としたと言うだけで、人類への貢献は何も無い。ここは実験あるのみ。
厳密な実験をするために、天井にフックをつけ、そこから糸をたらし、これに食パンを固定する。床面からはちょうど1メートルにしてある。

食パンが静止したのを確かめ、糸を切る。そしてどちらの面を下に着地したかを測定した。結果は予測どおりであった。20回の試行で17回、バター面が下になったのだ。マーフィーの法則は正しいと言うことになるのだが、、、、、しかし、、、果たしてこれだけでよいのだろうか。
やはり物理法則としても「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」が証明されなくてはならない。仮説はこうである。
バターを塗っていないパンの表面は粗く、乱流が起きやすくなる。従って空気の抵抗が大きくなり、落下速度は遅くなる。一方、バターを塗ったパンの表面は平滑度が増し、空気抵抗が少なくなるので、落下速度は速くなる。これらの結果、片面だけにバターを塗った食パンは、回転モーメントが働いてバター面が下を向くのだろうというものだ。
科学的態度とは、現象を観測し、仮説を立て、検証することである。さてこの仮説を検証してみよう。
検証方法には色々あるが、一番簡単な方法は片面にバターを塗ったパンと、両面ともバターを塗っていないパンを同じ条件で落とし、それらの間に差があるかを見ることである。
「食パンもう一枚、実験に使っていいかなあ?」と私。
「、、、、、、」
なんだ、その人を馬鹿にした目は。真理を追究するための実験なのだが。わかった、それなら、さっき落としてしまったパンの両面にバターを塗るのでも実験としてはよいわけだ。
「じゃあ、この裏にもバターを塗ってっと」と私。
「やめて頂戴、今バターどこにも売ってないのよ」と経済担当相。
マーフィーの法則に科学の光があたる直前であったが、残念ながら実験は却下された。こうして科学の進歩は停滞するのである。
REF: バターが店頭から消える日
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マーフィーの法則というのがある。「失敗する余地があるなら、失敗する」というのがマーフィーの法則である。本来だと起こる可能性の少ないこと、起こって欲しくないことから起こると言うのがこの法則の本質だ。
このマーフィーの法則の中でも一番有名なのが、「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」というもの。図らずも今日、この法則が証明された訳だ。
さて、である。次の問題は、この食パンをどうしてやるかだ。もちろん3秒ルールでさっさと食べてしまうと言う手もある。しかし、それでは単なるモウロクジイサンがパンを落としたと言うだけで、人類への貢献は何も無い。ここは実験あるのみ。
厳密な実験をするために、天井にフックをつけ、そこから糸をたらし、これに食パンを固定する。床面からはちょうど1メートルにしてある。

食パンが静止したのを確かめ、糸を切る。そしてどちらの面を下に着地したかを測定した。結果は予測どおりであった。20回の試行で17回、バター面が下になったのだ。マーフィーの法則は正しいと言うことになるのだが、、、、、しかし、、、果たしてこれだけでよいのだろうか。
やはり物理法則としても「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」が証明されなくてはならない。仮説はこうである。
バターを塗っていないパンの表面は粗く、乱流が起きやすくなる。従って空気の抵抗が大きくなり、落下速度は遅くなる。一方、バターを塗ったパンの表面は平滑度が増し、空気抵抗が少なくなるので、落下速度は速くなる。これらの結果、片面だけにバターを塗った食パンは、回転モーメントが働いてバター面が下を向くのだろうというものだ。
科学的態度とは、現象を観測し、仮説を立て、検証することである。さてこの仮説を検証してみよう。
検証方法には色々あるが、一番簡単な方法は片面にバターを塗ったパンと、両面ともバターを塗っていないパンを同じ条件で落とし、それらの間に差があるかを見ることである。
「食パンもう一枚、実験に使っていいかなあ?」と私。
「、、、、、、」
なんだ、その人を馬鹿にした目は。真理を追究するための実験なのだが。わかった、それなら、さっき落としてしまったパンの両面にバターを塗るのでも実験としてはよいわけだ。
「じゃあ、この裏にもバターを塗ってっと」と私。
「やめて頂戴、今バターどこにも売ってないのよ」と経済担当相。
マーフィーの法則に科学の光があたる直前であったが、残念ながら実験は却下された。こうして科学の進歩は停滞するのである。
REF: バターが店頭から消える日
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私なら「それがあなたの実験に役に立つのなら、私は止めません。心行くまでどうぞ」と言います。
ただし「実験に使ったパンは全てあなたが食べてください」という条件付です。
愛犬に食べさせる・・・?
絶対にそんなことは許しません!
愛犬と私はそんなもの食べられませんもの・・・
私の実験に理解を示してくださるのは何時もpanco様だけです。ありがとうございます。
ところで、猫はどんな格好で落としても必ず四足で着地するのをご存知だと思います。今、茹でた蟹を使って同じ実験をしようと計画しています。床に落ちたカニなんか、panco様、食べないですよね。
ヨロシクお願いします。
とても面白かったです。有意義な実験でしたね。
バターの代わりに、マーガリンでも良いでしょうか?
トーストしてからではどうなのか、とか、一度試してみたくなりましたヨ。
バターの代わりにマーガリンでもよいはずです。でも、片面にバター、もう片面にマーガリンを塗ることは絶対にやってはいけません。恐ろしいことになります。
バター猫のパラドックスに抵触してしまうのです。もしバターを塗ったトーストを(バターを塗った面を上にして)猫の背中へくくり付けて、ある高さから猫を落としたらどうなるかを考えてみてください。地上すれすれのところで高速回転を始めてしまうらしいのです。恐ろしいことです。
片面にバター、もう片面にマーガリンをぬった食パンも「俺が下だ」「あたしが下よ」とバターとマーガリンの喧嘩が始まり、きっと地上すれすれのところで高速回転をはじめるのに違いないからです。
尚、実験についてはお年をめされたとき、毎日できるようになります。老後の楽しみに取っておかれることをお勧めします。