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ワシントン ナショナル・ギャラリー展

 国立新美術館で開催されている、ワシントン ナショナル・ギャラリー展に行ってきた。いつものように金曜日の夜だ。最近の美術館は金曜日の夜は遅くまで開いていることが多い。ここ国立新美術館も金曜日は10:00~20:00まで開いている。但し入場は19:30までなので注意は必要。

 ワシントンDCにあるナショナル・ギャラリーは20世紀初頭、米国の銀行家によってつくられた美術館だ。歴史は無いが、金に飽かして集めた美術品はわかりやすく、私のように美術に素養の無いものにとって非常に楽しむことの出来るものが多い。

 今回のテーマは印象派、ポスト印象派で私の好きなジャンルである。

 展示はコロー、デュプレ、ドービニーと印象派の登場以前のバルビゾン派から始まる。彼らはパリ近郊のバルビゾンに住んでフォンテンブローの森などを描いた風景画家の集団だ。

 そして次にブーダンやクルーべなど印象派に影響を与えた画家の作品が続き、マネの作品は5点も展示されている。

 中心の印象派の展示はピサロ3点、ドガ3点、モネ6点、ルノワール6点など充実している。

ドガ、舞台裏の踊り子


 印象派以降はセザンヌ6点、ゴッホ3点などが展示されているが、このセザンヌがすごい。一面の壁にこの6点が展示されていて、中央に設置されたイスに座ってこれらを俯瞰することが出来る。もっともこれは入場者の少ない金曜日の夜だから出来ることかもしれないが。

 最近美術館の特別展に出かけてもカタログを購入することは少なくなってきたが、何しろ重いのだ、今回は購入した。このカタログも良くできていて、全体写真は当然だが、必ず部分の拡大写真と対になっていて、ずいぶん実物を見たときの印象を補強してくれる。

 震災後、計画されていた印象派展が、放射能汚染を恐れるフランスから作品を借用できず、中止になったところもある。原発事故の収束が見えないなか、今後はますます美術品の借用は難しくなるかもしれない。成金趣味などといわず、今回貸し出してくれた、おおらかな米国に感謝しながらお出かけになることをお勧めする。

 

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