陶芸で焼きあがったものを引き取ってきた。今回は11個で、これまでになく数が多い。今はまだ技能の習得に関心の重心があって、焼き上がりは自分の技能を確認するひとつの過程でしかない。このブログも書きたいことしか書かないので、後から自分で読んで面白いと思うのだが、陶芸も好きでやっていることなので、出来上がった茶碗や皿はどれも好きだ。過程ではあるけれど、そして結果がどうなるのか、結果があるのかないのかもわからないけれど、自分の行為の軌跡が明確にわかるというのが嬉しい。今回焼きあがった11個のうち、3個は底にひび割れがある。ひび割れは素焼きの段階で認識していて、それが釉薬で埋まるかと思ったのだが、そうならなかった。このひび割れを金継してみようかと思っている。焼き物の好きなところは、所謂「不良品」であっても、工夫次第でその瑕に価値を生ませることができることだ。ひとつのもののあらゆる可能性を見出す面白さがある。