熊本熊的日常

日常生活についての雑記

たこ焼きライブ

2010年10月02日 | Weblog
たこ焼きのライブステージを観た、というわけではない。8月に下北沢でライブを観たとき、帰りにライブ会場(shimokitazawa GARDEN)近くの「銀だこ」でたこ焼きを食べた。今日は三三の独演会があり、開演前に腹ごしらえで練馬駅構内にある「銀だこ」で、やはりたこ焼きを食べた。ライブの時にたこ焼きというのが傾向として定着するのかな、と思ったのである。別に「銀だこ」のたこ焼きが好きというわけではない。なぜか、時間をかけずに加熱調理をしたものが食べたいというときに、そこにあった、ということが続いたというだけのことだ。それでも、たこ焼きとかお好み焼きは好きだ。

初めて大阪に行ったのは社会人になってからのことだった。出張で出かけたのだが、当時はまだ大阪出張が泊りがけで許される時代だった。その後、経費管理がうるさく言われる時代になってしまい、国内出張はよほどのことでない限り日帰りとなってしまった。その大阪出張で、お好み焼きを食べにひとりでふらりと街へ出た。たまたま通りかかった「お好み焼き」の看板のある店に入ると、大きな鉄板のあるカウンターがあった。ひとりだったので、そのカウンター席に通された。たいして考えもせずに「野菜サラダ」と「野菜焼き」というのを注文した。何の疑いもなく「野菜焼き」は野菜だけのお好み焼きだと思っていた。目の前の鉄板に油が布かれ、そこに野菜が盛られ、シャカシャカと焼かれている。ところが、いつまでたってもそこに粉が加えられることはなく、やがて野菜を焼いただけのものが私の前に差し出された。結局、その夜は生の野菜と焼いた野菜だけの夕食となった。大阪に泊りがけで出かけたのは、後にも先にもこのときだけである。いつか食べてみたい。大阪のお好み焼き。

さて、三三の独演会だが、今日はマクラが長かった。JRの運賃とか路線の接続の話題だったのだが、納得しがたい事態に続けて遭遇したらしく、語り口が熱かった。接続問題については伊東と名古屋の往復についてだ。伊東の旅館で2夜連続公演があり、その2夜の間に扶桑文化会館での公演があったのだそうだ。扶桑から伊東への経路は念入りにNavitimeで下調べをしていたのだそうだが、生憎、当日に信号機故障の影響でダイヤが乱れ、乗るつもりでいたJR在来線の列車が運休したという。やむなく熱海から伊東までタクシーを利用することになってしまったが、運休に関連してタクシーを利用したのだから、熱海=伊東の料金の払い戻しは受けられないものか、と駅員に交渉を挑んだが取り付く島が無かったという話だった。次が伊豆長岡での仕事の後、大船で仕事があり、その後に東京へ戻ることになっていたときのこと。伊豆長岡=大船の乗車券のうち、三島=大船間はJRで、その後の東京へ戻るのだから、乗車券を三島=東京に変更して差額を支払ったほうが、大船で改めて東京までの乗車券を買うよりも少し安くなるのではないかと考えて、列車内で変更手続きをしたら、思惑に反して割高になったという。どういうことかというと、東京=三島間の運賃は2,210円なのだが、東京=大船間は780円、大船=三島間は1,280円で分割して購入すれば2,060円なのである。もちろん、このような切符の買い方は自動販売機ではできないので、有人の出札口で購入しなければならない。当然このような現象は東京=三島に限ったことではなく、東京=大船間でも横浜で分割すれば東京=横浜が450円で横浜=大船が290円で合計740円となり、通しで買うよりも40円安くなる。このことは私も今日初めて知った。通しのほうが安い、という先入観を持っている人は少なくないように思うのだが、実は分割したほうが安いというのは、確かに大発見のように感じられる。節約できたり余計に払ったりする金額の大小はともかく、身近な先入観が崩れる経験というのは、やはり語りたいものである。

それにしても、三三は見る度に師匠に似てくる。そして聴く度に上手くなっているように感じる。小三治は弟子に稽古をつけるということはしないそうだが、とすれば、似るというのはどういうわけなのだろう。

演目
柳家右太楼 猫の皿
柳家三三  鮑のし
(中入り)
柳家三三  笠碁

開演:19時30分
閉演:21時40分

会場:練馬文化センター 小ホール