熊本熊的日常

日常生活についての雑記

敗者復活戦

2009年02月12日 | Weblog
まだ必要な家具がいくつかあるのだが、無印良品に落胆したので、改めてあちこちの店を見て回ることにした。新品で気に入ったものとなると、とても手が出せるような価格ではないので、今日は古道具屋を訪ねてみた。都内の古道具屋としては屈指の規模と言われている店だが、さすがに古道具屋となると並んでいるのは玉石混交という感じがする。ちょっと良いなと思うと必ず「売約済み」の札が貼ってある。ということは、ここで気に入ったものを手に入れるには、ある程度の期間、通い続けなければならないということだ。それも楽しいかもしれないとは思う。しかし、残念ながらあと1ヶ月以内に調達したい家具があり、そう悠長なことも言っていられない。

古道具と言っても、由来が確かでそれなりの仕事なら「骨董」と名を変え、とんでもない値段になってしまう。世の中にはそうしたものを有り難がる人々が少なくないことは承知しているが、私は全く興味がない。きちんとした仕事がしてあれば、由来などどうでもよいと思う。刑務所の作業品も考えたのだが、配送が住所地までで屋内への設置作業等はして頂けないのだそうだ。誰か助っ人を頼んで、配送当日に待機するという手がないわけでもないのだが、平日昼間にそんなことを頼むことのできる相手がいない。休日は住処の前の通りが爺婆に占拠されていて配送のトラックが接近できない。人ごみを掻き分けて顧客のもとへ荷物を運ぶのが運送業者の仕事ではあるが、そこまでして頂くほどのものではない。そうなると、結局は新品の掘り出し物を探すことになる。

家具は自分でもこれまでにいろいろ使ってきたし、ロンドンで暮らしていた頃も、ビクトリア&アルバート博物館で家具のコーナーは念入りに何度も観察してきたつもりである。お手頃価格だけれども仕事はお手頃を超越している、そんなものがあればいいのにと思いつつ、結局は現実と折り合いをつけざるを得ないということになるのだろう。少なくとも、今度はがっかりしない買い物をしたいものである。