チョウが来てくれた。

■前々回チョウはダナンに旅行していたと言ってクラスに来てくれた。僕一人のクラスでは先生もつまらなそうな感じだが彼が入るとがぜん話が盛り上がる。

　今朝はチョウが9時過ぎて来てくれてよかったと思ったが先生が来ない。彼女は遅れてきて、訳が分からないがバイクを警察に止められたそうだ。チョウと先生が話し始める。僕の語学力では仕方のないことだが、彼らの話の理解もいまいちというのは情けない。先生はしきりと僕が勤勉だというが、チョウがしきりとコーシンは話が聞けないだけで書くことも読むこともちゃんとできるんだ、先生の話は慣れてないから聞けないんだ、と言ってくれている、、と、そういうことはわかるんだが、、、。

法律相談

■ＴＴＰの弁護士タオさんの事務所はわかりづらくて到着までに随分時間がかかってしまった。ガスステーション隣の7階ビル2階のオフィスで会った。40歳くらいの女性で非常に日本語がうまく弁護士になってから3年だが法務相談は相当長い経験があるベテランだ。ヅン君という助手と一緒に相談に乗ってもらった。タン君の貸金のケースはやはりベトナムでは契約書がないと方法がないようだ。再契約の代理を依頼した。40,000k。イエン先生の離婚の件は子の親権者は裁判官が決めるので裁判前に財産処分しておけば簡単にできるようだ。費用は1審で400,000ｋ。後でイエン先生には連絡し出来るだけ援助する旨を伝えた。

相談料が意外に高く確か１５０～２００usd/hと言うからNY並み。会社だと少し安くなるらしい。

　ベトナムの司法制度が弱体であまり利用されないという印象を受けた。裁判所に調査権はなく公安警察などに担当され、保全執行関連は未整備らしい。給料の差し押さえなどはでできそうもない。少額訴訟などはむしろ裁判で時間かせぎして財産処分されそうで訴訟の方が不利になりそうだ。庶民の力にはなりそうもない。クラスでチョウが話していたみたいにギャングに5割で売り飛ばす方が普通かもしれない。まだ消費者金融などという分野はないのかもしれない。役に立たないとなると法律の勉強してみたいという気持ちもしぼみそうだ。

離婚相談

■イエン先生の授業はビンコムセンターのカフェがあいていないというのでいつものパリスガトーの2階。最近いやに客が少ない。夏休みだしコロナのせいで外国人学生もすくないせいもある。となりのカフェもずっと前につぶれているし、、、。

　Ｃ２クラスの本が終わって新聞購読になって予習がいらなくなったのでゆっくり今日のテーマ「住宅賃貸借」関連でしっかり僕の賃貸借契約書の検討をした。

　先生から離婚したいという相談をうけてびっくりした。まだ28歳で娘は6歳、夫は35歳で確か軍人で研修生か何かだったはず。賭け事で彼女から金をとっていくからだという。話し合ったけど娘を離さないそうで、暴力をふるうわけでもないから彼女が生活にこまるほどにでも至らない限り離婚はむずかしいような気がする。学校給与は少ないはずだがなにしろベトナム最高学府を出て修士を持ち教科書編纂にもかかわっているらしいし僕の他にウクライナ大使館や日本人会社員のベトナム語教師として副業でほかの教員に比べ相当収入もあるはずだ、、。

　明日の彼女の授業はなし。ヨガを終えて帰り際、バスの客が僕1人だったのでラインで義博君とビデオ会話。そして雨の夜のネオンのハノイ。

　

林芙美子の浮雲読了

■タンへの貸金請求の件でミトーの弁護士のズンさんにメールや電話が通じないので林先生に紹介してもらった弁護士のタオさんに連絡。

　「浮雲」は青空文庫をアプリ「ソラリ」で読みかけていたが一晩でのこりを読み終えた、、、、壮絶な不倫小説、というか、、、後味はよくないけどあの時代、戦争直後のすさんだ日本を林芙美子はこういう風に描いたんだ、という感慨はのこった。ていたらくな女たらしを愛し続けるバカな女の不幸な一生も戦争のせいだ、、みたいな、、。

　なにしろ、仏印占領時に林芙美子自身が生活したそのときのダラット、などが描かれているのだから富岡の農業雑誌記事という名を借りて描かれるベトナム南部高原地帯の自然植生はそこらのガイドブックとは一味ちがう、、と思った。伽羅とは？ビンロウとは？漆とは？結構勉強になった。

レベルＢ２テキスト終了

 ■今日はＣｈｏは来なくて僕一人の授業。前半はCOBID19の話、後半は宿題の「日本の少数民族アイヌ」の添削。文字を持たない忘れられた民族のアミニズム、つまり「アイヌ（人間）」と「カムイ（神、自然）」とのかかわりを研究することは現代の地球環境危機問題と関係があるというつなぎが先生は理解できないようだ。ベトナム人の地球環境問題に関する意識が遅れているからなのかなと思った。興味ある点だ。

　僕が勉強の他にヨガをしているという話をすると、しきりとグンモウ（仰ぎ敬う）するという。どうしてそんなにチャムチィ（勤勉）なのかというから、予習しないとついていけないのが怖いから予習するんだというが、73歳でそういうのはチョウやクリスと違う、という。そんなに区別してもらうのは迷惑なんだけど、、と思うが、、。

　帰って2時からイエン先生のズーム授業。「貸す、借りる」「あげる、もらう」などの重要表現だ。ズームで先生のパワーポイントメモをiphonに送ってもらえるのがとてもいい。老人向けオンライン授業だ。

　授業が終わってすぐバスでイオンモールに向かってバスに乗ったのが5時。6時半の「あのセクシーなベトナム女性の先生」のクラスに間に合ったので今日は何か話しかけてみたいとおもっていたところ、おばちゃんの会話から突然彼女から日本語で話しかけられてびっくり。ベトナム語で返事。これをきっかけにヨガ教室での皆さんと話す機会ができるといい。47番Bバスで帰ると1階食堂は終了していたので久しぶりにアヒル食堂であのチヤウ（アヒル肉入りおかゆ）をたべる。夕方からは大ぶりの雨だった。

ハトクラブに誰も来ない。貸金のこと。

■朝は時間があったらホアンキエムのごみひろいに行きたかったが予習が気になって昼の「ハトクラブ」にだけ行くことにした。ところが行ってみると誰もいないし受付のドアも閉まったまま。先週のこともあるのでもうやめちゃったのかな、でも今日は雨だし、ダナンのＣＯＶＩＤ１９騒ぎもあって自粛したのか事情は分からないが少し待っても誰も来ないので帰って明日の予習。

　昨日タンに貸した金の催促にタンの住んでいるところへ行って実習予備生らしき男子から住所を聞きだした。彼は電話でタンを呼び出したがて電話で話してもらちがあかないことなので紙に書いて「覚書」とタイトルしてこれに返済の予定か、あるいは予定が分かり次第いつまでに連絡するなどと書いて住民証のコピーをつけて僕宛に郵送しろと言って切った。後で、電話をしてきたが出なかった。ベトナム人同士だと話してどうこうするかないのかな、まあ、そのままになってしまうんだろう、、と思う。７月中に返事しないともう貸さないよ、とＳＮＳしてあるのだが、もしかすると意味が解ってないのかなとも思った。しかし、こちらは金のことより少額債権回収方法が知りたいのが目的なので腹を立てているわけではない。しかし不愉快な奴だなあと思う。