■先日、和子さんに誘われて雄島に行った。彼女は搭乗者保険の付いてない僕の車に乗っても「速度出しすぎや!」たら、「信号見てないっ!」たら、、ぎゃあぎゃあ言わなかったのは、前のおんぼろ車みたいな不安定感を感じさせない走り、のせいだろうか。確かにパワステ、のオートマだと乗り心地がよく運転が楽しい(前の車は一体、どんな車だったんだろうとつい人事のように思ってしまう)。
僕は先日彼女からもらった折りたたみ式の自転車を試してみようと車に載せてきたのだが、彼女はこの福井でも有数のパワースポットに1人で来る勇気がなくて写真を撮る間始終一緒にいて欲しい、ということだった。せっかく、彼女が写真を取る間はそのへんをサイクリングできると思ってたのに、、、。
雄島はその中にある大湊神社の鎮守の森になっているので原生林の植生がそのまま保存されている貴重な場所で、この日、天気もよく気持よかった。彼方の東尋坊と地質的に同じでその海岸の岩はいわゆる火山の溶岩が海中に没してできる摂理形状を呈しているらしい、ということを知った。東尋坊が柱状節理で、雄島は流紋岩の板状節理だそうだ。
雄島の一角にある岩の一部では方向磁石が効かないところがある。溶岩が海中で固まる際に含有する磁鉄鉱によってその当時の地球の磁気に合致した方向に固定されるらしいが、ここではひとつの岩上でコンパスの向きがいろいろに変わるらしい。コンパスがないのでiPhone天体観測アプリをコンパスがわりに使うがあまりよくわからない。これはかって巨大な落雷があってその渦電流で出来たのではないかとか言うような説明がしてあった。ちょっとパワースポット、、みたいな話かな?
島の中はウッソウとした雰囲気もあって坂道の敷石が続いている。ふと、普段の山道を想像するがはっと気がついた。そうだこの敷石は流紋岩で火成岩なのだ、山道の石ころのように化石のような堆積岩、水成岩とは全く異なる地質なのだ、と気がつくと妙に新鮮に感じた。海岸線の岩の黒さも際立ってふっとどこかの情景が脳裏をよぎる。あのカナリア諸島の島のように黒い土砂の砂漠のような、まるで探査衛星で火星かどこかに降り立ったような風景、、、ちょっと妄想かな、、。
灯台の前に古い木造の見張り小屋がある。海流の関係で冬になると流れ着く北朝鮮のスパイを見張ていたのだそうだ。僕が学生の頃、このあたりの海岸を自衛隊が見まわっていたっけ、ということも思い出した。
暑い夏、ふらりと1人で来てみるのもよさそうだ、と思う。暑苦しい夜中、懐中電灯一つで原生林を歩くのも涼しそうだ。北朝鮮のスパイと間違われるかも、、。
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