■家の中を案内してくれたが、日本文化をお茶・着物で紹介する風景やそのビデオをローカルTVで紹介されたこともあるように、なかなかの茶室もあってすごいと思った。トイレなど迷路のような場所にたくさんあって覚えきれない。先日、永平寺に行ったときに貫主によばれて描いてもらってきた達磨の掛け軸などもしっかり飾ってある。いってみれば、伝統日本ではなくイサム・ノグチの世界なのだ。つまり純潔日本ではなくカナダ人としての日本というイメージ。
「新・戦争論」の中の「遠隔地ナショナリズム」という言葉を思い出した。従軍慰安婦問題、ウクライナ問題との関連でいわれる海外居住者の影響力の話。幸子の日本文化志向は一種のナショナリスムか?という話。
特に思い入れの強い日本風お風呂!海外事情にうとい多賀氏はさだめし立派なお風呂やな!ぐらいの気持ちで入っているんだろうが、、、。移住した当時、日本人社会では「深いバスタブ」探しに奔走していた事情を知っているので、その意識差の大きさがわかる気がするのだ。
昔はカナダにあこがれて出てくるワーキングホリデーの子の世話などよくしていたが、今はまっぴらだという。日本でひきこもりなど子の親が送り込んで頼みますといわれたけれど、どうこうなるわけでもなく、ヒドイ話で子供は礼儀も感謝も知らないらしい。30過ぎでなにをするでもなく帰らない子が多いという。
ここでは、食事の片づけは自分でやってくれーということで、、、当然のことです。ハイ。
チヨミさんとユミコさんは幸子の指示どおり初めてのラザーニヤを作ったりしてくれた。おいしくできていました。