くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

女性の地位

2015年01月23日 | Weblog

■ユミコさんはすぐにわかった。髪がすっかりグレイだけど黒の似合うとてもすてきなオバサン(失礼)になっている。もう一人のチヨミさんは初めてお会いするけれど、外交官(日本人ではない)の奥さんで主にアメリカにおられたけれど今こちらでパキスタンに赴任するご主人に合わせて現地で就職するために準備されているようで、電話のインタビュウを待っているところだった。

フランス人の妹の元彼(JM)で戸籍上の夫であるジャン・ミシェルは挨拶をして帰って行ったが僕との握手が弱弱しい気がして、、いや、彼の握手はいつもそんな風だったか、、。彼は今月で定年退職してフランスに戻ることを考えているそうだ。

我々をピックアップしてくれたイギリス人のスティーブは今この家に住んでいる。前の奥さんに全財産譲って別れ、今は幸子の彼。2年の別居期間を経た事実婚として法的にも事実上夫の扱いになるらしい。フランスは大陸法だが、ここブリティッシュコロンビア州(BC)ではコモンローだ。ケベックのフランス語圏は大陸法になるんだろうか?
 
スティーブはビートルズで有名なリバプール近くのブラックプール出身。20年前に移住してきたコントラクター。自営の建設業者だがこの家のリフォームから家具づくりまで丁寧な仕事で定評のある職人さん。山の遭難事故などあれば夜中でも繰り出すという山岳救助もしている。きっと屋根職人の息子でビル管理をしてきたJMとは気が合うのだろう。

この英仏対立問題のカナダで幸子をめぐる英仏紛争の実に平和的な共存がなされているのを目にするとアジアでの日中韓の対立などヨーロッパの政治紛争解決の意識とは国民的な意識のレベルですでにひどくかけ離れてみえる、、とは言い過ぎだろうか。ヨーロッパ人は大人だ、、。

ここの日本人社会でも幸子が永年連れ添ったJBを捨てて一回りも若い男に走ったという年寄連中の誹謗中傷があったのかもしれない。しかし、この家はすごい。スティーブの仕事で純日本風もどきの複雑な地上2階と階下の一戸建てに生まれ変わった感じだ。物価の高いここでは1億円の価値があるという妹の話もあながち誇張ではないかもしれない。

何の財産契約もなく結婚し気が付くと何の自分名義の財産もないことに気付いた無知な日本人が欧米の離婚観に目覚めてカナダで純日本生活をする夢を達成、、と考えるとよくやったと言いたくなる。

ジェンダー問題では最近ようやく女性登用を言い出した安倍政権ジャパン。セクハラ、マタハラぐらいで騒いでいるようでは意識改革はまだまだ、、、かな。

離婚と言っても日本で結婚届を出していないと思う。だから日本のパスポ‐トも申請ができる。いったい何でパスポートが必要なのかと聞くと国民健康保険の申請に身分証明するのに使うのだ。いざというとき日本でMRA検査が受けたい、、ということ。在カナダ日本人のカナダに対する不信感、、、これが現実。

コメント
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