くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

幸運

2015年01月12日 | Weblog

■事故から2週間目、今日で首のカラーがはずせる。朝目覚めて、睡眠アプリSleepCycleをみると快適に熟睡できたことがわかる。大きなサイクルを3つで6時間近く寝て、快眠度60パーセントをこえているのは僕としては最高レベルの域に達している。

事故の日の29日の晩データをみると明らかに異常。前半の4時間は一挙に深い睡眠に入ったまま4時間まるで死んだように動かない。そして突然覚醒し、のこぎり状になり3時間後に深い睡眠から覚醒しないままデータが終わった状態になっている。7時間の睡眠で快眠度が62パーセント、いったいこれはどういうことなんだろう?

事故の直後から首の痛みはないが、心理的にはかなりのショックだったはずだから寝覚めがよくなかったことは確かなのだがデータ的には体が最高度に深い睡眠をとろうとしていたようにもみえる。

初めの1週間はもう治らないと思っていたので、それなりの覚悟はしたのだが、異変を感じだしたのはそのあと。腕がだんだん動くようになってきたのに驚いた。いちど首が寝違えたように痛んだのだけど、それからは毎朝おどろくほど可動域が大きくなってきた。昨日の朝は両手で鼻がかめなかったのに夕方にはできるようになっていた。肩がサポーターで強く締め付けられるような感じで肩全体がジンジンして体がどうなってしまったのかと思うほどのことがあった。これほど、どんどん腕が動くようになっていくのが嘘みたいな感じだった。

10日目に2度目の診察を受けて治るひと多いよと言われたときは「なあんだ」と思ったがうれしかったのは間違いない。地獄の淵から這い上がってきたような気分がしたものだ。

医者の診断では頸髄損傷 Cervical Cord Injury ではなく脊髄損傷 Spinal Cord Injuryだという。要するに鞭打ちのレベルじゃあないよ、間違えたら首下全身麻痺の障害を負うことになったかもしれないよということらしい。

いったい俺は幸運だったのか不運だったのか?この2週間の体験は一体何だったのか?

僕独自の行動規範であるセキュリティコードに従がうと、まず事件発生後72時間以内に着地点を見つけてどう軟着陸するかを考え、次に起こるはずの2次被害に対応する、、ということだが、事件後1週間、10日後ぐらいでも事態急変の可能性があり生存の望みは捨てちゃあいかんぞ、ということなのかなぁ。臨死体験じゃあないけど、一度覚悟をして、新しい自分の目で日常生活を検証してみることができたということはとてもいい体験をしたと言えるだろう。まだ完治するかどうかわからないんだけど、その意味では得難い経験をして幸運だったと思う。

寝床から立ち上がり、10分ほどスアイショウをして24式太極拳の雲手の形をして脊柱の調整をする。そして、インフルエンザ対策として僕の自家製ワクチン(事件後運動ができないので風邪対策として飲尿をはじめた)を飲んだ。今年のインフルエンザには巷のワクチンが効かないという話もあるし、今年は接種するつもりはない。俺は自家製でいく。

アメリカンエクスプレスから電話があった。クレジットカードに付いている一般旅行傷害保険に付加する日常生活活動の傷害一般を付保する特約の勧誘だった。月3千何百円かの保険料で75歳まで。絶妙なタイミングやなぁと思いながら断った。

どうしてかというと、これほどの傷害を受けても治療費は2回の受診と安いビタミン剤で健保でトータル5000円くらいの出費だ。保険をかけても事故が少なくなるわけではなく、逆に、事故っても安心感があると日常の注意力がにぶってきてはたまらない。保険料は日常の注意力集中とヨガなどの健康管理のリアルに出費したと考えよう、、、と、思うからだ。

今年はこんな幸福感がつづくといいなぁ~。

 

コメント
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