くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

マリリン・モンロー

2010年03月14日 | Weblog
■今欲しいもの:ロジテックLRT200UWラジオチューナーといってUSBメモリーのようにPCに挿して使う録音できるラジオだ。しかし、ポケットラジオを持ち歩けば足りることだなぁと思いながらカーラジオを聞いていたら、映画評論家佐藤忠男の表題の話が出てきた。

佐藤は映画で文化を語ることのできる数少ないうちの1人だと思うが、この話は面白かった。彼女はアメリカの偽善時代と偽悪の時代の間に出現した象徴的な女優だという。西部劇はアメリカの正義で開拓者精神のシンボルだったが、実は征服者だったということなどのようにでアメリカの民主主義の偽善を暴露するような偽悪的文化が映画に現れてきたと言うのだ。

アメリカの楽天的な民主主義の時代に現れた陽性なセックスシンボルとして大衆に期待され、巧みに答えようとした薄幸で精神不安定な女優で、大統領との関係でその死が政治的陰謀として語られるようになった。普通のちょっとひきこもり傾向の娘が大衆の期待と時代背景の中で謎めいた人生にでっちあげられて悲劇敵な最後を遂げる。それはプレスリーやマイケルジャクソンも同じことなのかもしれない。

映画はその時代を反映する芸術だと考えると、映画スターは時代が作り上げたバーチャルな人格で、だからこそその時代を象徴するものとなる。アンディーウォホールのマリリンもそうだ。女優でもなくセックスシンボルでもなくアメリカの時代そのものを映している。
コメント
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