暮れも押し詰まったところでこの一年を振り返る。
▪菜園 ことしから30坪増えて80坪になった。隣接の空いた農地の管理を地主さんからまかされた。どうしようか。年をとり心身ともに衰えていることは間違いないのだが、やってみることにした。そうと決めたのは小型の耕運機があったからだ。これがなくすべてを人力で耕すのは無理だ。断わっていただろう。増えた30坪に植えつけたのは好きなサトイモ。なんと120株も育ててしまい、これが大豊作となったものだから今でも扱いに困っている。うれしい悲鳴とはこのことだ。
▪登山 ことしは絶不調だった。予定していた山をことごとくとりやめた。山へ行こうという意欲がなくなった。こりゃいけないとは思うものの、どうにもならない。今年は無理しないでおこう。とはいえ、わが人生は先がみえている。来年は自分を励まして復調したい。まだ歩けるはずだ。歩きたい山だってまだまだある。老後の楽しみにと、これまでまめに書いてきた山行記を読み返すのはまだ早すぎる。
▪このブログ 書き始めてから満12年、これまでの記事はおよそ2650件。人一倍気まぐれな性格なのに、農事日誌とはいえよくここまで続いたものだと自分でも不思議になる。何を書いているのかわからない、と言われたら筆を擱く時だな考えている。ボケてきている、とそれを自覚できているうちは書いていられるかなと思う。
▪読書 一気読みがまったくできなくなった。目が疲れて集中力がなくなった。読書には体力がいる。それでも毎日少しずつ読んでいる。年をとることは、楽しみがひとつずつなくなることだなとも思う。菜園と登山は外の楽しみ、ブログと読書は内の楽しみ、体力がなくなったらせめて読書だけでも続けたいものだ。
▪体調 午前は菜園、昼は読書、夕方はウオーキング、たまに旅や登山で遠出する。健康だと思う。しかしそれでも診察券の枚数は増えていく。これも年相応なのだろう。
思うままに書いてきた。こんな感想も、後になって読み返すと楽しいもので、あの時分はこんなことを思っていたんだなと。
来年は70歳になる。この10年は遊ばせてもらった。順調に予定を消化してわが人生の予定表はここまでだった。よもや70歳を迎えられる(だろう)とは思っていなかった。問題はこの先をどう生きるか。簡単にはいかないということだけは分かっている。きょうもウオーキングで立ち寄るお寺のピノコロ地蔵に手を合わせてこよう。
2017年の読書
2017年12月の読書
・北海タイムス物語(増田俊也著・新潮社)
・破滅の王(上田早夕里著・ 双葉社)
2017年11月の読書
・崩れ・幸田文全集第21巻(岩波書店)
・最後の秘境 東京藝大(二宮敦人著・新潮社)
2017年10月の読書
・源氏物語(上)(角田光代訳・日本文学全集04 池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
2017年9月の読書
・空から降ってきた男(小倉孝保著・新潮社)
・震災風俗嬢(小野一光著・太田出版)
2017年8月の読書
・馬賊で見る「満州」ー張作霖のあゆんだ道(渋谷由里著・講談社選書メチエ)
・月の満ち欠け(佐藤正午著・岩波書店)
・会津執権の栄誉(佐藤巖太郎著・文藝春秋)
2017年7月の読書
・舟を編む(三浦しをん著・光文社)
・喧嘩(黒川博行著・KADOKAWA)
・氷の轍(桜木紫乃著・小学館)
・敵の名は、宮本武蔵(木下昌輝著・KADOKAWA)
2017年6月の読書
・地の底の笑い話(上野英信著・岩波新書)
・追われゆく坑夫たち(上野英信著・岩波同時代ライブラリー)
・近現代作家集Ⅱ(日本文学全集27 池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
2017年5月の読書
・蜜蜂と遠雷(恩田陸著・幻冬舎)
・日本の歴史をよみなおす (全) (網野善彦著・ちくま学芸文庫)
・夜行(森見登美彦著・小学館)
2017年4月の読書
・腕くらべ(荷風全集第6巻 永井壯吉著・岩波書店)
・近現代作家集Ⅰ(日本文学全集26 池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
2017年3月の読書
・騎士団長殺し・第2部 遷ろうメタファー編(村上春樹著・新潮社)
・騎士団長殺し・第1部 顕れるイデア編(村上春樹著・新潮社)
・脇坂副署長の長い一日(真保裕一著・集英社)
・仮名手本忠臣蔵(松井今朝子訳・日本文学全集10池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
2017年2月の読書
・また、桜の国で(須賀しのぶ ・帰郷(浅田次郎著・集英社)
・忠臣蔵とは何か(丸谷才一著・講談社)
・室町無頼(垣根涼介著・新潮社)
2017年1月の読書
・ママがやった(井上荒野著・文藝春秋)
・浮遊霊ブラジル(津村記久子著・文藝春秋)
・ポイズンドーター・ホーリーマザー( 湊かなえ著・ 光文社)
・平家物語(古川日出男訳・日本文学全集09池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
⇒2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書