8月下旬にタネをまいた大物野菜、10月4日時点でここまで生長
上からブロッコリー、キャベツ、ハクサイ
「秋野菜はだめだ」
10月3日、菜園に向かう途中で出会った知りあいの農家が言う。
その意味するところはすぐに分かった。
ああ、幼苗が虫にやられたんだな、と。
8月下旬から9月は秋冬野菜のタネまきシーズン。この時季の苗づくりで注意すべきは虫。その防除のため、タネをまいて育苗し、定植してからも防虫ネットをトンネルしている。これをしないと幼苗が食害される。とくにシンクイムシの被害はひどいもので防虫ネットは欠かせない。
シンクイムシは、芯部(生長点)に潜り込んで食害する。幼苗の段階でそうされると著しく生長が阻害されてしまう。せっかくタネをまいて育てた苗が食害されると、さすがに頭にくる。正直のところこの野郎と思う。
この秋はいつまでも気温が高く、シンクイムシに気が抜けない。防虫ネットをトンネル掛けして対策しても、どこかに手抜きがあるのか、8月下旬から9月上旬まきの大物野菜のキャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ダイコンがシンクイムシに例年になく食害されてしまった。
周辺の農家の露地栽培は防虫ネットなどしていないから、どこもシンクイムシの被害はひどいものである。たぶん冒頭の農家もその被害に遭って頭を悩ましていると思って質したらそうだという。秋の菜園は虫の被害に気がもめる。
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