和田竜 著 「村上海賊の娘」を読みました。
和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。
海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。
その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。 (上巻)
織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。
毛利・村上の水軍もついに難波海へ。
村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。(下巻)
信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。
ケタちがいの陸海の戦い!
これまでに読んだ「のぼうの城」や「小太郎の左腕」、「忍びの国」、いずれも面白かった!
本作も本屋大賞を受賞したということで期待して読み始めました。
最初は物語の途中で歴史的な解説がちょいちょい入るのが気になりましたが、それも徐々に気にならなくなり、合戦が始まると一気に作品にのめり込みました。
村上海賊や木津川合戦など、これまで知らなかった歴史がまるで当時の映像を観ているかのように目の前に浮かびました。
登場人物も皆それぞれ胸に思惑を占めながらも、一本筋が通っていて魅力的です。
上下巻ともに500ページ近い長編ですが、ワクワク、ドキドキで一気読みの大スペクタクル・エンターテイメント作品でした!!
や~、面白かった!!
この小説の満足度:☆☆☆☆☆