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名画座

2007年09月02日 | ○○な話

昔の話になりますが、私が20代の頃は最新の映画を上映する「ロードショー映画館」と旧作を2本ないし3本立てで再上映する「名画座」と呼ばれる映画館がありました。(今でも辛うじて何軒か残っているようですが・・・

料金は2本立てでも600円くらいだったと思います。

当時の私は東京へ出てきたばかりで、給料も安く、休みの日と言えば朝から 「名画座」へ行って、映画を見るのが楽しみの一つでした。

当時はあちらこちらに「名画座」があったのですが、中でも私がよく行ったのは神楽坂下の外堀通りに面したところにあった「飯田橋・佳作座」です。

「黒澤明シリーズ」や「ヒッチコックシリーズ」など人気がある作品の上映の時には立ち見だけでなく、通路に新聞紙を敷いて見ている人もいたほどでした。

「飯田橋・佳作座」は1957年10月に「中央線随一のシネマスコープ劇場」を謳い文句に開館、31年間にわたって名画を上映し続け、1988年4月に閉館しました。
その後はパチンコ屋になってるそうです。



今でも、電車でその辺りを通過する時には窓の外の景色を見て、「飯田橋・佳作座」へ通った当時を思い出します。

現在はシネコン全盛で、映画館へ行っても、イスに座ってゆっくりと見る事が出来ます。

また、レンタルDVDで旧作から、ついこの間まで公開されていた新作までも、家でゆっくりと見る事ができます。

なんと言う幸せでしょう!!


でも、昔の「名画座」のように、本当の映画好きが集まり、立ち見客で一杯になったほの暗い場内で全員が食い入る様にスクリーンを見つめ、一喜一憂する熱気に満ちた雰囲気。

あの雰囲気を味わう事はもうできません。

昔のあの気持ちを忘れず、これからも映画を楽しんでいきたいですね。

 

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