「マーシャル・ロー」
1998年製作・公開
出演: デンゼル・ワシントン, アネット・ベニング, ブルース・ウィリス
ブルックリンでテロリストによる爆破事件が勃発。
テロ対策本部長に就任したFBIのハバード捜査官(デンゼル・ワシントン)が事件現場へ行くと、そこにはなぜか管轄外のCIA諜報員エリース(アネット・ベニング)が捜査に乗り出していた。
爆破テロは連続で、ニューヨーク各地に起こりだし市民の不安は極度に達する。
国民の安全を求める世論に大統領も、ついに緊急事態を宣言し、軍隊の出動を要請する。
ニューヨークに戒厳令(=マーシャル・ロー)を発令し、軍隊を出動させることの是非については、軍内部でも激しい論議を呼んだ。
ウィリアム・ダヴロー将軍(ブルース・ウィリス) も危険性を十分に理解し、軍の介入に反対したが、大統領の決断に従い軍人として引き受けた以上は、絶対的な服従と目的の遂行をすべての人々に求めた。
空にはヘリコプターが飛び、戦車の大群が兵士たちとともに町を行進して行く。
アラブ系市民は弾圧だとデモ行進を始め、一触即発の緊張がニューヨークを支配する。
ハバードも、ダヴロー将軍も課せられた責任と義務観の重圧に耐えながら、どのように対処するのか?。
2001年のニューヨーク同時多発テロを完全予告したような社会派映画。
日本でも同時期にTV放映の予定があったが、直前に同時多発テロが起き、放映が延期された。
FBI、CIA、陸軍、アメリカの内情といったものが、フィクションながらリアリティよく演出されている。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆