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@ kill time

見た!聞いた!読んだ!行った!食べた!
スポーツ観戦、映画鑑賞、旅行、読書、食べ歩き等の身近な話題を紹介します。

スティーグ・ラーソン/ミレニアム2 火と戯れる女

2012年07月10日 | 小説


ミレニアム2 火と戯れる女を読みました。

 

女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。

そして彼女を拉致する計画が動き始めた。

その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。

ダグの調査では背後に「ザラ」という謎の人物がいるようだ。

リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃される・・・。


全世界で800万部以上を売り上げたという、スウェーデン発驚異の三部作

「ミレニアム1  ドラゴン・タトゥーの女」に続く第二部です。


映画 の「ドラゴン・タトゥーの女」でその面白さにすっかり魅了され、第二部からは原作本を読んでみる事にしました。

第一部では36年前の閉ざされた孤島での少女失踪事件、そして大富豪一族の闇といった壮大なミステリーが展開されました。

その中で強烈な個性を持って登場したヒロイン “ドラゴン・タトゥーの女” リスベット・サランデル。

本書ではリスベット・サランデルの「過去の真実」が明らかにされます。

あっと驚く、過去の事件と人間関係。

「ザラ」の正体とは。

そして、ラストは、やはり、ミカエルが・・・。

スリル、謎解き、緊張感の連続です!!

このハラハラ感がたまりません!!

「ミレニアム1」の面白さを、「ミレニアム2」は、遥かに超えています。

いや、いや、このシリーズは面白い!!

当然、次は「ミレニアム3」へ・・・。

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戸梶 圭太 /誘拐の誤差

2012年07月07日 | 小説

著 誘拐の誤差を読みました。





礼乎(10歳)が学校から帰ってこないんです。

母親からの届けを受け、警察が捜査を開始した。

1週間後、悲しくも礼乎が死体となって発見された直後、犯人から礼乎の身代金を要求する連絡が入る。

困惑する警察。

犯人の動機・目的は不明。

捜査陣の足並みは乱れ、捜査は難航する。


10才の少年がまったく罪悪感を持たないオトコに殺される。

殺害された少年がユーレイとなり、事件後の犯人や共犯者、自身の両親や刑事たちの行動や考えを覗き見ると云う内容です。

なかなか着眼点が面白いな~と思いながら読み始めましたが・・・

登場する人物が揃いもそろって救いようのない人間ばかり・・・。

死んだ子供そっちのけでそれぞれが欲望の赴くままに行動し、事件はさらに展開する・・・。

そして、救いようのないラストへ・・・。

さくさく読めますが、読後感はイマイチ良くなかった。

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夏樹静子/Wの悲劇

2012年07月03日 | 小説

夏樹静子 著 Wの悲劇を読みました。



新雪に包まれた山中湖畔。

日本有数の製薬会社・和辻薬品会長の別荘で、突然、悲劇の幕は開いた!和辻家のだれからも愛されている女子大生の摩子が、大伯父に当たる当主の与兵衛を刺殺したのだ。

一族は外部からの犯行に見せかけるため、摩子の家庭教師・一条春生に協力を要請し、偽装工作を…。


過って角川映画として製作されたことでも話題になりました。

最近では売れっ子女優?の武井咲が主演でTVドラマ化されていました。

私はそのドラマは観ていませんが、家人が面白かったと云うので原作を読む事に。

確かに推理小説の王道をいくようなストーリーはそこそこ楽しませてくれました。

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大沢在昌/パンドラ・アイランド

2012年06月28日 | 小説

パンドラ・アイランドを読みました。


 


東京から七百キロ、

小笠原の先にある一見平和でのどかな南の楽園・青國島。

一人の男がこの島にやってきた。

高州康彦、四十一歳、元刑事。

彼の仕事は“保安官”。

司法機関のないこの島での治安維持が任務だ。

都会での生活に疲れ、妻とも離婚し、平穏な暮らしを求めてやってきた。

そんな高州の願いは、一人の老人の死によって打ち破られた。

泥酔して海に転落した草引の死に疑問を抱く高州。

島特有のしきたり、排他的な島の人々……さまざまなものが捜査の行方を阻む。


久々に大沢作品を読みました。

「新宿鮫」シリーズにはまり、その後も「狩人」シリーズ・「黄龍の耳」シリーズなど

どれも圧倒的パワーで一気に読ませられる作品ばかりでした。


本作にもそのパワーを期待したのですが・・・

上下巻あわせると900ページに及ぶ長編小説です。

かってアメリカ統治下にあった孤島での保安官という職務と現実離れした設定で物語は進みますが・・・

それほどの大事件が起きるわけでもなく、主人公の魅力もイマイチ・・・

まるで有りがちなサスペンスドラマのような内容でした。


もう少しゾクゾクするような作品を期待していただけに残念!!

第十七回柴田錬三郎賞受賞作

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伊園 旬/ブレイクスルー・トライアル

2012年06月25日 | 小説

伊園 旬ブレイクスルー・トライアルを読みました。



門脇と丹羽は、1億円の賞金のため、大イベント〈ブレークスルー・トライアル〉への参加を決めた。

ミッションは、最新セキュリティ・システムの突破。

二人の人生を賭けた挑戦は成功するのか!


これまた、第5回『このミス』大賞受賞作品。

最近読んだ受賞作品では、これと云って面白い作品に巡り合っていませんが・・・

”本作こそは面白い作品だろうな・・・”と帯に引かれて、ついつい買ってしまうHさんです。

企業のセキュリティに侵入するという映画では良くありがちなストーリーですが、それを文章にするとどうなるか。

いかに読み手の想像力を掻き立てる事が出来るのか。

結論から言うと残念ならが期待はずれの作品でした・・・。

特に奇抜な仕掛けがあるわけではなく淡々と話が終わってしまった・・・。

ミステリー要素も殆ど無く、冒険活劇と呼んだ方が適切に思えます。

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道尾 秀介 /花と流れ星

2012年06月20日 | 小説

著 花と流れ星を読みました。




死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。

その助手の凛。

凛にほのかな思いを寄せる、売れない作家道尾。

三人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。

友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。

自分のせいで孫を亡くした老人…。

彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった―。


「流れ星のつくり方」「モルグ街の奇術」「オディ&デコ」「箱の中の隼」「花と氷」全5編の短編集 。

どれも、打ち明けられない過去があって、その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。

ボリューム的には少な目ながら辛い物語の連続。

心に傷を負った者同士の、切なくも温かい交感が描かれます。

特に冒頭の「流れ星のつくり方」が秀逸です。

真備シリーズ3作目と云う事ですが、第1作から読んでなくても、すんなりと物語に入っていけました。

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誉田 哲也/ヒトリシズカ

2012年06月17日 | 小説

誉田 哲也 著 ヒトリシズカを読みました。



見えそうで見えない。

手が届きそうで届かない。

時と場所、いずれも違うところで起きる五つの殺人事件。

その背後につらつく女の影。

追う警察の手をすり抜ける女は幻なのか。


交番勤務だったり、元警官の探偵など、異なる警察官が関わる事件にシズカという一人の女性が絡んでいく。

決してシズカ自身の描写は多くないのですが、起こる事件にはいつも彼女の影が・・・。

シズカと云う少女の事を知りたくて、どんどんと物語に引き込まれていく。

一体、この物語の最後はどうなるんだろうと・・・。

その肝心の最後が、残念・・・。

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北沢 秋 /奔る合戦屋

2012年06月13日 | 小説

 奔る合戦屋を読みました。



天文2年(1533年)、若き石堂一徹は、中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。

妻子に恵まれ、家中で台頭していく一徹。

一方、甲斐の武田信虎は徐々に中信濃に侵攻しつつあった。

村上家と武田家の争いが熾烈になるなか、義清と一徹の関係は、微妙に変化していく。

一徹はいかにして”合戦屋”になったのか?


前作、「嗤う合戦屋」の前の物語。

孤高の合戦屋・石堂一徹が村上家から出奔するまでのエピソードが描かれています。

愛する人たちがいた。

己を理解してくれる親が、兄がいた。

共に戦場を駆ける部下たちがいた。

ただ一つ、己の才を理解し、信の置ける上司には恵まれなかった・・・。

前作同様に全体を通して痛快感と圧倒感があります。

文章が読み易く各場面が映像のように思い浮かべる事ができます。

第三作目がこの夏に出るそうですので、それも楽しみです。

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秋月 達郎/海の翼ートルコ軍艦エルトゥールル号救難秘録

2012年06月09日 | 小説

秋月 達郎 著 海の翼ートルコ軍艦エルトゥールル号救難秘録を読みました。



イラン・イラク戦争開始から五年後の一九八五年(昭和六十)三月七日、

イラク軍は突如、三月十九日以降にイラン領空を飛ぶ航空機の無差別攻撃を宣言。

自国機の乗り入れのなかった日本は、イラン国内に取り残された在留日本人の救出対策に苦慮する。

タイムリミットが迫るなか、日本人の苦境を知って、救援に動いた国があった…。

このトルコ政府の英断の裏には、明治二十三年(一八九〇)九月、

日本訪問から帰国中に紀州沖で台風にまきこまれたトルコ軍艦エルトゥールル号遭難の悲劇があった―。


かぎりなくドキュメンタリーに近い小説です。

日本とトルコの間にこんな秘話があったとは!

現代の日本人にはまったく忘れ去られている事件が、遠く海を隔てたトルコの国民には

何と100年もの間、大人から子供へ、そして孫へと脈々と受け継がれていたんですね~。

そして、100年という長い年月を経て果たされたトルコから日本への恩返し。

いったい、100年前に何があったのか!!

その時に当時の日本人はどう対応したのか!

一世紀前の日本人の精神は本当に素晴らしく美しかった!!

こころ温まる感動の逸話です!!

お勧めです!

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有川 浩 /三匹のおっさん

2012年06月05日 | 小説

有川 浩  著 三匹のおっさんを読みました。



「三匹のおっさん」とは…

定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。

柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。

機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。

孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待…

身近な悪を成敗する。


剣道家と柔道家、そして機械を操る三人のおっさんたちが、街の平和を守るという6話からなる短編集。

単純に60過ぎのおっさんたちの痛快活劇のみに留まらず、

高校生の孫たちや娘夫婦との関係などの内容も織り込んであります。

特に現代の高校生たちの日常生活や微妙な気持ちの揺れ、友達との付き合いなどがラブコメっぽい展開されています。

サクサク読めて心がほっこりする作品でした。

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