「花と流れ星」を読みました。
死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。
その助手の凛。
凛にほのかな思いを寄せる、売れない作家道尾。
三人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。
友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。
自分のせいで孫を亡くした老人…。
彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった―。
「流れ星のつくり方」「モルグ街の奇術」「オディ&デコ」「箱の中の隼」「花と氷」全5編の短編集 。
著
どれも、打ち明けられない過去があって、その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。
ボリューム的には少な目ながら辛い物語の連続。
心に傷を負った者同士の、切なくも温かい交感が描かれます。
特に冒頭の「流れ星のつくり方」が秀逸です。
真備シリーズ3作目と云う事ですが、第1作から読んでなくても、すんなりと物語に入っていけました。
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