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道尾 秀介 /花と流れ星

2012年06月20日 | 小説

著 花と流れ星を読みました。




死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。

その助手の凛。

凛にほのかな思いを寄せる、売れない作家道尾。

三人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。

友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。

自分のせいで孫を亡くした老人…。

彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった―。


「流れ星のつくり方」「モルグ街の奇術」「オディ&デコ」「箱の中の隼」「花と氷」全5編の短編集 。

どれも、打ち明けられない過去があって、その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。

ボリューム的には少な目ながら辛い物語の連続。

心に傷を負った者同士の、切なくも温かい交感が描かれます。

特に冒頭の「流れ星のつくり方」が秀逸です。

真備シリーズ3作目と云う事ですが、第1作から読んでなくても、すんなりと物語に入っていけました。


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