13日間のドイツとオーストリアの旅に行ってきました。ちょうど黄葉の最盛期に遭遇したのが真に幸運でした。ドイツはどこに行っても、赤色の紅葉は数が少なく、一面黄色と赤褐色の彩です。 第一日目の午前中の小雨を除いて、あとは快晴の旅を続けることができラッキーな旅でした。最初の逗留地は<リューデスハイム>という小さな町でした。フランクフルトのすぐ近くです。この町は白ワインの産地であるとともに、ラインクルーズの出発点となります。葡萄畑が丘一面に広がり、ドイツ人の気性なのか、定規で引いたような真っ直ぐな畦の列が印象的でした。夜は<ツグミ横丁>という細い路地で、観光客がひしめきあいながら、ワインを飲むのです。日頃の赤ワイン党の私は、旅行の間最後の日まで白ワインで通しました。
天翔るジェットで小水弦の月
オランダの背高のっぽや暮れの秋
日本は真夜中の時刻でしたが、アムステルダム乗り継ぎのラウンジで会うオランダ人の殆どが、男女ともにとてつもなくでっかいのには唖然としました。江戸時代、長崎の出島でさぞや日本人は驚いたものと思います。たしか海賊ヴァイキングの子孫のはずと記憶しております。
はるばるとラインに臨み冬支度
行く秋の雨に色落つライン城
錦秋の城に隠れしローレライ
秋深し古城伝説知らずとや
めぐらしてラインに筋違ふ葡萄畑
ケルンの方向に向ってラインを北に下り、二時間ほどのクルーズの後下船。バスで宿に戻って、近くの葡萄園を散策。夕食後はワインを飲みながらライブの音楽を楽しみました。
写真: 上)つぐみ横丁(Drosselgasse)で酔っ払って仰向けに写真を撮ったものです。
つぐみは鳥のことですが、酔っぱらいがよたよたと梯子酒をする様子からきたそうです。
中)リューデスハイムのメイン通り
下)ぶどう園の丘からリューデスハイムの町とライン河を見下ろす