春愁や辞世の歌の乱れなく
菩提寺の何も無きごと春の風
春はやて吉良に止めの剣かな
石切場島に残こるや舟うらら
漁り火の動きも止まる春の宵
春暁や御崎の潮の露天風呂
先日赤穂へ行った。兵庫県も西の果てまで行くとのどかなものである。赤穂の駅を下りた途端義士一色。駅に主君の辞世の歌が大きく掲げられている。浅野家の菩提寺の花岳寺(写真)へ。こじんまりとしている寺で墓所の浅野家の主君以下四十七士の墓が質素に並ぶ。資料館に内蔵助が吉良に止めを差した小剣が展示されていたのが印象的。赤穂御崎は静かで瀬戸内の島々が春の宵ともなると漁り火に霞む。露天風呂に入ってしばし海を眺めやれば、浮き世の出来事なんぞ小さなものよと一瞬思った。しかしそれは一瞬である。
菩提寺の何も無きごと春の風
春はやて吉良に止めの剣かな
石切場島に残こるや舟うらら
漁り火の動きも止まる春の宵
春暁や御崎の潮の露天風呂
先日赤穂へ行った。兵庫県も西の果てまで行くとのどかなものである。赤穂の駅を下りた途端義士一色。駅に主君の辞世の歌が大きく掲げられている。浅野家の菩提寺の花岳寺(写真)へ。こじんまりとしている寺で墓所の浅野家の主君以下四十七士の墓が質素に並ぶ。資料館に内蔵助が吉良に止めを差した小剣が展示されていたのが印象的。赤穂御崎は静かで瀬戸内の島々が春の宵ともなると漁り火に霞む。露天風呂に入ってしばし海を眺めやれば、浮き世の出来事なんぞ小さなものよと一瞬思った。しかしそれは一瞬である。