先日大阪城内の梅林へ出かけた。2月から3月末まで次々と咲き繋ぐ梅の花、当日も各種咲いていた。ここには100種類、1200本の梅の木が植えられている。
天守閣からは真下に見下ろすように梅園が広がる。城を見上げる度に、秀吉は、淀君は、はたまた徳川の面々はと想像を掻き立てられる。
今年は運よく日本に3か所しかないと言われる「華農玉蝶」と称する貴重な花に出会えた。この花は花の雄しべの中にもう一輪花を付ける誠に奇妙なる花である(写真)。よく見てもらうために大きめの写真を搭載した。この木に咲く花が、全てこのような花をつけるのではなく、一本の木に2,3輪の咲くのである。又、「夫婦梅枝垂れ」と称する梅が咲いていたが、名前の由来を姿に見んとてしばし眺めたものである。
梅林を睥睨すなり天守閣
馥郁と梅咲きにけり先途の跡
残り香を求むる吾や万朶の梅
先がけて明るさ振りぬ枝垂れ梅
華農玉蝶の花を見つけしたり顔
面影を求めむ夫婦梅枝垂れ
(写真は、「夫婦梅枝垂れ)