草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 / 冬晴(四捨五入)

2014-11-16 | Weblog
季節が少々戻るが十月の末に信州へ小旅行を試みた。
最初に訪れたのが安曇野である。事前に観光協会へ問い合わせたところ、長峰山(930m)の眺望が良いとのことだったので安曇野インターを降りて直行した。幸いにこの日は全く雲が無く、飛騨山脈(北アルプス)と安曇野を一望することができた。白馬三山まではっきり見えたのには感動した。写真の左側のピークが常念岳である。この時期はまだ雪が無い。
長峰山山頂にはパラグライダーの離陸点があり、2~3機が安曇野の上空を気持ちよさそうに滑っていた。

  冬晴や飛騨山脈はすつぴんに
  安曇野の鳥人ふはり小六月

以下は最近の句会での作品である。

  凩や海峡の灯の動かざる
  凩や雀烏を吹き散らし
  爪先に目のあるごとく蓮根掘る
  蓮根掘る泥の中より白き肌
  御八つ時置き忘らるる青写真
  反転に心をどりぬ青写真
  鷹の舞高きをめざし果てもなく
  潔白の身にも鷹の目厳しかり
  遊覧船ばかり小春の神戸港
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今日の俳句/十三夜(龍峰)

2014-11-09 | Weblog
今月5日の夕方いつものメンバーで、171年ぶりの後の十三夜を鑑賞すべくそして観月句会を持つべく京都御苑に集まった。
吟行の間は雲に隠れていたが、食事会が始まってしばらくすると、階下より月が出たと連絡が届いた。一同御池通りに出て、待望の後の十三夜に御対面。観月出来たことと美味なる京料理と酒で京の夜の句会はいつも以上に盛り上がった。写真は御池通りの十三夜。

  絹の雲透かして青き十三夜
  十三夜御苑の闇をつかさどる
  黒錆のあかずの門や後の月
  
  冬来る比叡の山に両手あげ
  街中の昂り解くや苑紅葉
  秋寂や御苑の人目かれる刻

  訪へる人目も絶へし破れ蓮
  秋蝶の追い風受けて御所の塀
  山茶花や公家邸跡の碑にこぼる
  
コメント (9)
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