草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

新草若葉句会  弥生の巻 本句会を終了します

2024-03-03 | Weblog

       

       

 今年も早くも三月の声を聞いています。梅が咲き誇り、続いて桜の花見となります。三月七日に恒例の句会を開催します。先月の会で、本句会を今後別のブログに変えるお知らせをしましたが、まだ準備が整いませんので暫く本ブログで続けるものとします。(三月幹事:小河原)

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(ゆらぎ)

花ミモザランボルギーニで出かけましょう

 そう云えばゆらぎさんは、外車の名車指向でしたね?昔のお写真に、赤い車を見せて頂いた事があります。黄色の豪華なミモザの花には、外車がピッタリです。(たろう)

  たろさん。花ミモザの句に素敵なコメントをありがとうございました。僕は、イタリアの車が大好きです。とくに、マセラッティ、フェラーリなどなど。(ゆらぎ)

花ミモザ心浮き浮きポルシェに乗って

ミモザ咲く蝶ネクタイつけ手をつなぎ

 本句を「選」として頂きます。(紘子)

    恐らく20代の実際の光景か、今でも見る夢の中の夢なのか。何とも作者の輝けるご尊顔が浮かぶ。永遠に夢を持つ作者は若い。(龍峰)

 本句のあとに七七を付けたくなりました。まずは、ゆらぎさんの奥方をイメージして。奥方に感謝の意を表して温泉にでもいかれるのかな!(九分九厘)

  龍峰さん、紘子さん、九分九厘さん、蝶ネクタイの句を選んでいただき頂きありがとうございます。龍峰さんから頂いたコメント通り、結婚したての頃は蝶ネクタイをつけて嬉しそ うに出勤していました。流石に手はつなぎませんでしが、・・・。お恥ずかしい限りです。九分九厘様、ぜひ、七七をつけてください。 

 (ゆらぎのサンプル)ミモザ咲く蝶ネクタイつけ手をつなぎ公園を行く仲良しふたり (あはは)

 紘子さん、当句をお選びいただきありがとうございました!

 

花ミモザ桜も咲いておらが春

大和こそ国のまほろば龍天
    (六甲アイランドで開催されている日展をみてきました)・・・・後ほど、最も印象に残った小灘一紀の「大和は国のまほろば」(洋画)を掲載致します。

    写真は、ここにアップする予定でしたが、なぜかブログの冒頭に置かれてしまいました。手抜かり、ご容赦ください。

 大和(奈良の地)こそ国のまほろば(優れた良い地)ですね?此処から、春になれば龍が天に向かって昇るとか。我が国の発祥の地に相応しいようです。(たろう)

   たろうさん、コメントをお寄せいただきありがとうございました。大和(奈良)は、本当に日本人の心の故郷ですね。春になり、暖かくなったら奈良を訪れたいものです(ゆらぎ)

 私も丹水会の残党(トンボの会)と組して日展をみてきました。「大和は国のまほろば」の絵もとても印象的でした。画風は明治時代の洋画家の雰囲気ですね。ゆらぎさんのお好きな原田直二郎に近いのかと思いました。今回の日展の大賞には超写実的絵画が選ばれていて、審査員の構成も変ってきているのだろうと思いました。(九分九厘)

  九分九厘さん、日展をご覧になりましたか! 今回の「大和は国のまほろば」は、私の見るかぎり、最高傑作でした。この絵を書いた画家(小灘一紀さん)が渾身の力を奮って書かれた渾身の力作だと思います。余談ですが、もう一枚、青いソフアの上に横座りしている女性の絵がありました、白っぽいワンピーズに青い斑のような模様がついています。その色っぽさに目を惹かれました(ゆらぎ)

 

龍峰)

 服装の間にあはずとも春帽子

 早春賦の歌のように何時までも寒暖定まらず、寒い侭です。着るものは春物では無くても、せめて春帽子だけでも?(たろう)

 春を迎える気持ちが新鮮です。(葉有露)

  ガールフレンドからお呼びがかかった。なにを置いても行かねばならぬ。いや、行きたい!そこで愛用の春の帽子を被って、駆け出していく。若き日の思い出か。年老いて、若き日のことを思い出して詠んだ句であろう。こんな句が詠めるとは、素晴らしい!(ゆらぎ)

  たらう様 葉有露様 ゆらぎ様 :色々と愉快なコメント有難うございます。今年の春は、特に最近は暖かな日と寒い日が入り混じっています。春になったのに今日は寒い、せめて帽子でも春物をと言う実感で、ふっと浮かんだ軽い句です。(龍峰)

観梅や王朝風の名のならび

 長浜の盆梅展などを、見物に出掛けられたようですね?元々梅がかの国中国が有名であり、中国王朝風の名前の鉢が多かったようですね?(たろう)

 本句を「選」としていただきます。(紘子)

 勿論この句の主人公は龍峰さんになるわけですが、至極客観的に捉えて読ませて貰いました。中国の歴代王朝の遍歴に一歩離れて、泰然とした梅が存在している・・・と言った感じです。(九分九厘)

たらう様 紘子様 九分九厘様 :本句に高尚な深読みのコメント有難うございます。本句の「王朝」は、中国王朝なんぞと言う恐れ多いものではなく、ここは日本の特に平安時代を、さらに平たく言えば、「雅な」と言う程度の意味で詠みました。先人は梅の姿形を見て、なんと奥ゆかしい雅な名前を付けたものよと、いつも感心して梅見をしています。(龍峰)

 河津桜夜空に梅と肩ならべ

 河津桜は静岡の河津で咲く早咲きの桜。早咲きゆえに梅と同じ時期に咲く。それを、”肩を並べて”、と表現したところがユニークで面白い。目の付け所が面白い。

 実際に、河津まで出かけられたにでしょうか? (ゆらぎ)

ゆらぎ様

 おほめのコメントありがとうございます。河津桜といっても近場です。そこでは河津桜と梅が、それぞれが満開で並んでいて、ちょうど見ごろでした。これは少し珍しいと思い、季重なりも承知のうえでつい詠ませていただきました。(龍峰)

 梅満開呉服(くれは)枝垂れか笠枝垂れ

 百とせの枝垂れ梅いや艶の増し

 

(葉有露)

水草生ふ三島の先に富士の峯

 かつての「36会」の旅行をおもい出しています。(九分九厘)       

 (お礼)九分九厘様 有難うございました。参加してくれた仲間の顔が浮かびます。葉有露拝

醒井に水草生ふなり鱒の里

 滋賀県醒ケ井の水は、名水100選にも選ばれるほど有名な名水です。又、その水を利用して、日本で初めて開かれた養鱒場もあり鱒釣りの場としても有名ですね?春ともなれば水草も?(たろう)

 本句を「選」として頂きます。(紘子)

 醒ヶ井の川の流れは、とてもきれいですね。そこに、ゆらゆらと水藻が浮かんでいる。その情景を巧みに描写している。技巧を凝らさぬ、いい句です。(ゆらぎ)

 (お礼)たろう様、紘子様、ゆらぎ様 :醒め井は、新入社員の頃課内旅行で訪れたことがあります。水の流れが速く、透き通っていて、水草が鮮やかでした。この歳になっても覚えているのが不思議です。有難うございました。(葉有露拝)

遥かより近づきあるか春の山

 山が眠りから次第に目を覚ましていくと、だんだん山は緑を増し、くっきりしてくる。ちょうど山が向こうから近づいて来るような錯覚に捕らわれる。実感として良く分かります。作者はそのことを「山が近づいて来るか」と詠まれたのは素晴らしい。そして長い冬から春を迎えていく森羅万象に、作者は喜びを感じておられるようにも感じます。(龍峰)

 好きな句です。龍峰さんの読み全くの同感です。(九分九厘)

 (お礼)龍峰様、九分九厘様: この山は小生が生まれ育った六甲山系です。山の起伏、峰々の変化はすっかり眼に焼き付いています。(葉有露拝)

散歩する遠回りして花ミモザ

 詠み手の気持ちは、よく分かります、私もそうするでしょう。自然体で、いい句です” (ゆらぎ)

花ミモザ町の眠りをさましたり

 ミモザの花は豪華な黄色の燃え立つような花ですね?この花が至るところに咲き出せば、町中が冬の冬眠より目覚めたように活発に動き出しますね!!。(たろう)

(お礼)ゆらぎ様、たろう様 : このミモザの花は、小生の高校同期の自宅の角に植わっているものです。同期の彼も昨年この世から去っていきました。(葉有露拝)

 

(たろう)

友よりの句集着きたる日永かな

 春ののどかさが感じられる日、詠み手は親しい友から届いた句集を広げる。”さあ、どんな句が詠まれているのかなあ”、と思い浮かべながら句集を紐解く。友人と作者の濃密な交友が感じられる佳句!(ゆらぎ)

 <ゆらぎ様>
 上記の句をお選び頂き、丁寧なコメントも頂戴しまして大変有難うございます!。田舎、鳥取の小・中・高と同じ同級生がお寺の住職のかたわら俳句も嗜んで居ります。革新系団体の少し毛色の変わった句ながら、俳句歴は長く選者も務めて居ります。今回も句集を送って呉れましたが、趣味が同じであれば話がよく合います。(たろう)

夜もすがら雄叫び聞きぬ春北風

 <鳥取の田舎の追憶より二句>
春潮のふくらみ蟹の流れ落つ

海苔掻きやはるかに見ゆる隠岐の島

 本句を「選」として頂きます。(紘子)

 目に浮かぶような光景です。波打ち際の岩の上に生えた海苔を掻き取る。波が来れば下がり、波が引けば又、海苔を掻く。腰を上げ、沖合を見ればはるか彼方に、微かに隠岐の島が見える。まるで日本の原風景を詠まれているように感じます。作者は郷里のこのような光景に、こよなく安らぎを感じておられるのが伝わってきます。(龍峰)

 龍峰さんの句評に同感です!自然体で詠まれたいい句ですね!(ゆらぎ)

 私も龍峰さんのコメントに同感です。隠岐島には伊丹から飛行機で旅行したことがあるのですが、鳥取の浜からの光景は見たことがありません。広大な日本海の光景が想像されます。いい句ですね。(九分九厘)

 <紘子様、龍峰様、ゆらぎ様、九分九厘様>
 上記の句をお選び頂き、特に龍峰様には懇切丁寧なコメントを頂き大変有難うございます!!。今頃の時季ともなれば、鳥取の田舎の子供の頃の日本海の海での追憶が多くなります。冬の間は大荒れの海も春の凪となり、この様な時には岩海苔掻きに良く出かけました。メンソレータムの蓋にゴムを通し、手のひらにつけてそれで掻き採るのです。潮のふくらみの合間を縫って、掻き採るのですがお茶碗一杯採るのがやっとでした。それでもとても美味しいのでよく出かけました。家に帰り塩水で洗い、お醤油を垂らせば磯の香りが蘇りとても美味しいものです。その他、「ふくらかしもんば」と呼んでいましたが、こすれば風船のようになる海藻もあり、採ってよく遊びました。(たろう)

 

(紘子)

森の影ほのと明けゆく二月尽

 二月末の明けがたの光景のようですね?その光景を眺めながら、あ〜明日から三月になるのだ!と待ちに待った春の到来を喜んで居ますね?嘗ての紘子様の十八番である、「ほのと」が出ましたね!!。(たろう)

老いの日の華やぐ一日雛の間

 日々あまり変化のない老いの日を送る中に、ひな祭りのシーズンには、お雛さんが飾られる。その部屋だけは華やぎに包まれている。作者はその部屋で遠き日のひな遊び、子供さんやお孫さんが大きくなるに従い、それぞれのお雛さんにまつわる日々を思い起こされているのでしょうか。老いの日の中のオアシスように感じます。(龍峰)

 若かりし頃を思い出しての句。あの頃は、一日中、お雛様を眺めて心豊かに過ごしたものだ。龍峰さんの、「老いの日の中のオアシス」との表現がピッタリ当てはまりそう。(ゆらぎ)

紙雛の老人ホウムの一隅に

やはらかく弥生の空の明けゆかむ

 やはらかに弥生の空が明けてゆく、その措辞がなんとも言えぬ心の豊かさを表しているように思います。素人では,詠めない練達の人の句です。(ゆらぎ)

雛飾る遠き日のあり今朝も晴れ

 三月三日の「雛祭り」を迎えた感慨でしょうか?遠い昔の事となってしまったものの、目を瞑れば昨日の事のように想い出されるようです。(たろう)

 色々な出会い、出来ごとがあった日々でありました(葉有露)

 想像力によって己の過去と繋がる時、そこに人は現在に於ける新しい意味を見いだすといわれます。この新しい意味を、現実的に俳句に表現できるのは作者の構想力の仕業だと思います。下五の表現が素晴らしいです。私もこのような句を詠めるように精進したいと思います。(九分九厘)

 

(九分九厘)

春キャベツ千切りのコツ会得せり

 今ではスーパーへ行けば、カット野菜はいくらでも販売しているものの、やっぱり瑞々しい侭の春キャベツを食べたいものですね? 九分九厘様の料理の腕も、相当あがったのではないでしょうか?(たろう)

 本句を「選」として頂きます。(紘子)

 こんな句は、とて詠めないなあ” 自然体で、よほど俳句に練達した人の句だ!(ゆらぎ)

 たろう様、紘子さま、ゆらぎ様: 拙句に「選」を頂き有り難うございます。毎朝の定番サラダにキャベツを千切りにする作業があります。その日の気分によって切り方が変ります。最近になって漸く安定してきたようです。(九分九厘)

 

啓蟄やふと気がつきし庭の施肥

 つい先日6日が、「啓蟄」でしたね?何時までも寒く寒暖定まらない云々と云っても、暦の二十四節季は待ってくれないようです。ふと気づいて庭の草花へ施肥を行う作者です。(たろう)

 自然界が、ひと様のお出ましを待っています。(葉有露)

 たろう様、葉有露さま: コメントを有り難うございます。春の気配を感じて、ふと寒肥ををするのを忘れていたことに気付きました。一寸遅いかなと?。まさに、葉有露さんのコメント通りです。(九分九厘)

柔き味の歯にも優しき鰆かな

 鰆は「字」の通り、春の代表魚なのでしょう。身は柔らかくあっさり気味。味は優しく、硬いものが苦手となった歯にも優しい。作者は鰆を買って春を文字通り、満喫されておられるのでしょう。作者の喜びが伝わってきます。(龍峰)

 龍峰さま:コメント有り難うございます。「鰆」の字面もいいですね。鰆は大好物ですが、生きの良いものを見つけるのが一苦労です。(九分九厘)

春時雨ひとみしりするビニール傘 

 この句は、何を言わんとしているのでしょう。傘も、どうせ挿されるなら、美女に挿してもらいたいと思っているのかも。

 人生の高みに到達して、何もかも知り尽くした練達の士にして、詠める句なのでしょう! 愉快な句です。(ゆらぎ)

 葉有露さま、ゆらぎ様: コメント有り難うございます。ちょっと分かりにくい句になっています。「傘も、どうせ挿されるなら、美女に挿してもらいたいと思っているのかも」で正解であります。(九分九厘)

山茱萸の黄色の芽生へ春を呼ぶ 

                     以上

 

コメント
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