草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句(春惜しむ) / 四捨五入

2012-04-21 | Weblog


瀬田川の春を惜しむや鳥数多
行く春や瀬田の舟人櫂休め
夏近し艇庫に集ふ若人等
若松の晴嵐とならむ湖岸道

波静か卯月曇の比良比叡
春愁や城門のひび深かりし
行く春や昔を今に築地塀

膳所近郊の吟行会に参加した。
膳所藩は7万石で譜代大名の本多氏が治めていた。
琵琶湖に突出た土地に城があったが、明治になって早々に取り壊された。
しかし、城門だけは近くの神社に移設された。写真はその一つである。
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今日の俳句/連翹 ( さゆり )

2012-04-11 | Weblog
最近の句会から数句、出句致します

 書込みの多き手帳の四月かな
 新社員早もしごかる四月かな
 自治会のもめる人事の四月かな

奈良吟行句

 法華寺の甍の波や風光る
 光明子の化身ともみし黄蝶舞う
 春菩薩風とたわむる天衣かな
 十一面傾ぐ姿や黄水仙
 十一面みな春風を聞いている
 連翹に業平偲ぶ古刹かな
 大慈悲の菩薩を拝す御開帳

とても良い吟行日和にめぐまれ、国宝の十一面観音菩薩像を見る事が出来、有意義な一日でした。吟行苦手な私も苦戦致しましたが、五句名乗ることが出来ました。最後の二句は推敲句です。もう少し時間が欲しいと思いました。
 
   以上

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今日の俳句/春(龍峰)

2012-04-02 | Weblog
先日奈良へいつもの俳句仲間と吟行。当日は天気も良く、吟行日和だった。法華寺、海竜王寺及び不退寺を訪ね、昼食の後句会。あっという間の1日だった。写真は在原業平ゆかりの不退寺の境内にて。

 惜しみなき春の光や尼の寺
 菜の花や后をしのぶ観音像
 剪定のゆき届きをり尼僧寺

 佐保川の瀬音まぎらす春の風
 千年の法灯絶へず春古刹
 朱の残る五重小塔奈良うらら
 
 尼寺に男の靴や春の昼
 横笛の尼像にそなふ椿かな
 見覚への業平格子春の寺
 

  
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