草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 / 春野 (四捨五入)

2016-03-26 | Weblog


  寝ころびて空との対話春野かな
  春野いま発電パネルに蔽はれて
  たんぽぽやかなたに群るる熱気球
  蒲公英や発電パネルのすきまにも
  粗食とは言へぬ今日日の目刺かな

  落椿地に幸ひを撒くごとし
  枝々の放つ雨だれ春の山
  西行墳木立覆ひてあたたかし
  河内野を春田春田と登り来し
  登り来て河内望めば遠霞
 
カットの写真はわが家の八房の梅ですが二月中旬のものです。
前半の五句は句会用に作成したものです。日の目を見なかったものも含まれています。
後半の五句は西行の終焉の地、河内の弘川寺で吟行をしたときのものです。
桜はまだまだでしたが鶯が鳴き庵を結ぶには適した環境であったと思われます。
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今日の俳句 沈丁花 / 九分九厘

2016-03-02 | Weblog
 わが家の庭に五年前に手植した沈丁花がすっかり大きくなった。南あわじの村上邸の枝垂れ梅を見に行った際についでに買い求めたものである。日蔭を好む庭木と聞いて、格好の場所に植えたせいか成長が早い。寒暖の差の多い気候が続くが、スケジュールを決めていたかのごとく今日満開の時期となった。愛くるしい花で好きな植木である。

   沈丁花香り艶やか夜明け前
   沈丁花雨に濡れその色の立つ
   沈丁や魅惑さるるは闇の中

 先月の句会に投句した句など

   冴返る九仏の御堂浄瑠璃寺
   冴え返る前頭葉の目覚め時
   冴返る尖る神経行き場なく

   珈琲を二杯飲む間の春時雨
   春時雨百円ショップで傘を買ふ

 さて、話はかわりアメリカ大統領選挙のことであるが、昨日がスーパーチューズデイ。共和党ではトランプ氏が現在では優勢である。クリントン対トランプの決戦となれば、その路線の違いがあまりにも鮮明である。但し、両者ともにTPPには反対をしているし、強いアメリカの立て直しを宣言している。トランプの如き極度な保護主義政策の放言者が、本当にアメリカの大統領になるのであろうか。既成政治の王道が否定される要因は、日本にも潜在的に存在するのは確かである。民主政治とは一体何を意味しているのか再考される世の中になってきているようだ。
                                                                           以上
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