草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句  冬の蝶 / 九分九厘

2022-12-26 | Weblog

        

 

 クリスマス前に家内が退院しました。2ヶ月のリハビリで自宅療養が可能となり、万全の介護体制が用意されました。我が国の介護保険の対象になって、初めてその用意周到なる事が分かりました。感謝感激です。(銅版画は小生の作品です)

 

            留まるも老いの指先冬の蝶

            老健と介護のはざま師走来る

          男手に美人ヘルパー掃納

          冬空や仏罰あまたすくむ我

          和敬静寂たらんとす除夜の老

                             以上

 

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今日の俳句:賀状書く:葉有路

2022-12-14 | Weblog

 

 年の瀬が近づいてきました。今年の特筆すべき収穫は「連句入門」です。思いがけないことでした。変化の少なくなっている日々、新鮮な気分を感じます。

 今回の投稿も、平凡な暮らしそのものを表したものです。

  ・賀状書く遠き友には語りかけ

  ・賀状書く枚数減りて齢知る

  ・熱燗にふと立ち返る友の顔

  ・逝きし友呉れし徳利を熱燗に

 

  ・冬の朝ことさら静か音さがす

  ・冬の朝遠くの汽笛近づきて

  ・銀杏散る受けし光を地に置きて

  ・姫椿一片毎に芸を見せ

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今日の俳句 冬/龍峰

2022-12-05 | Weblog

             田貫湖と富士

先月紅葉狩りとスケッチを兼ねて田貫湖へ出かけた。ここは無論初めて、身延線の富士見駅からバスで北へ50分、富士山の西の位置に小ぶりな田貫湖がある。そのほとりに宿を取り、田貫湖の周囲の散策や朝霧高原や白糸の滝へ出かけ、スケッチを行った。富士は相変わらず気位高く、帰る日にようやく日向に顔を出してくれた。

 

      たおやかに闇におはすや冬の富士

      寒暁や影像くらき湖の黙

      凍雲や日の出せまるか富士の肩

 

      冬雲の一瞬の切れ富士の嶺

      釘付けの大沢崩れ鳥渡る

      寒雲や龍の爪痕崩れ肌

 

      白嶺の朱うつりゆくや冬あかね

      田貫湖の時止めはゆる冬紅葉

      白糸の滝水滾つ(たぎつ)冬もみじ

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