クリスマス前に家内が退院しました。2ヶ月のリハビリで自宅療養が可能となり、万全の介護体制が用意されました。我が国の介護保険の対象になって、初めてその用意周到なる事が分かりました。感謝感激です。(銅版画は小生の作品です)
留まるも老いの指先冬の蝶
老健と介護のはざま師走来る
男手に美人ヘルパー掃納
冬空や仏罰あまたすくむ我
和敬静寂たらんとす除夜の老
以上
クリスマス前に家内が退院しました。2ヶ月のリハビリで自宅療養が可能となり、万全の介護体制が用意されました。我が国の介護保険の対象になって、初めてその用意周到なる事が分かりました。感謝感激です。(銅版画は小生の作品です)
留まるも老いの指先冬の蝶
老健と介護のはざま師走来る
男手に美人ヘルパー掃納
冬空や仏罰あまたすくむ我
和敬静寂たらんとす除夜の老
以上
年の瀬が近づいてきました。今年の特筆すべき収穫は「連句入門」です。思いがけないことでした。変化の少なくなっている日々、新鮮な気分を感じます。
今回の投稿も、平凡な暮らしそのものを表したものです。
・賀状書く遠き友には語りかけ
・賀状書く枚数減りて齢知る
・熱燗にふと立ち返る友の顔
・逝きし友呉れし徳利を熱燗に
・冬の朝ことさら静か音さがす
・冬の朝遠くの汽笛近づきて
・銀杏散る受けし光を地に置きて
・姫椿一片毎に芸を見せ
田貫湖と富士
先月紅葉狩りとスケッチを兼ねて田貫湖へ出かけた。ここは無論初めて、身延線の富士見駅からバスで北へ50分、富士山の西の位置に小ぶりな田貫湖がある。そのほとりに宿を取り、田貫湖の周囲の散策や朝霧高原や白糸の滝へ出かけ、スケッチを行った。富士は相変わらず気位高く、帰る日にようやく日向に顔を出してくれた。
たおやかに闇におはすや冬の富士
寒暁や影像くらき湖の黙
凍雲や日の出せまるか富士の肩
冬雲の一瞬の切れ富士の嶺
釘付けの大沢崩れ鳥渡る
寒雲や龍の爪痕崩れ肌
白嶺の朱うつりゆくや冬あかね
田貫湖の時止めはゆる冬紅葉
白糸の滝水滾つ(たぎつ)冬もみじ