農家では、ちょうど今頃に果実を鳥や病虫害から守るために新聞紙やその他の紙で袋を掛ける「袋掛」が、行われます。淡路島の枇杷の実にも、白い袋が、掛けられたようです。
実から実へ手さばき速し袋掛
青空もひとかけら詰め袋掛
袋掛姉さん被りに日の暮るる
蓋とりにて匂ひなつかし麦の飯
記念日の夫の所望の麦の飯
現代はダイエットによし麦の飯
五月の芒の会より 兼題 「初鰹」「芥子の花」「業平忌」
黒潮の香り盛られて初鰹
ひと風にはらりと解けし芥子の花
芦屋川の風のさみどり業平忌
長旅の疲れを癒す柿若葉
朝靄に沈む花芥子いろ淡し
写真は道端に咲いている一群れの芥子の花