草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/春近し(ゆらぎ)

2020-01-20 | Weblog

一週間前くらいに近くの梅林で梅の花が咲き出しました。例年よりも早いような気がします。そして春そのものも。そんな訳で、探梅や春近しといった気分を中心に句を詠んでみました。写真は、上村松園描く「娘」

                                                                                                                                                        

 

 春近し酒は二合半(こなから)日向燗

 階(きざはし)を登れば玉砂利初詣

 山茶花や静けさの中散華せり

 

 煩悩のいまだ尽きざる寒九かな

 春信や梅散らしたる裾模様

 寒弾やユモレスク弾く冷たき手

 

 寒見舞親しき友の笑顔かな

 熱燗や昔の夢を忘れ果て

 冬ごもり辞してみやこを呑み歩き

 

 埋み火の灰にも残る恋心

 梅探る心の中はモーツアルト

 

 

 

 

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今日の俳句 初夢 / 九分九厘

2020-01-02 | Weblog

    

 

 明けましておめでとうございます。今年も、皆様と草若葉で俳句を楽しみたいと願っています。今年2020年はオリンピックが日本で開催されます。多くの外人が訪れて壮大なスポーツ祭典が繰り広がれることでしょう。一方、トランプ大統領の保護主義と米中デジタル覇権争いに伴う摩擦で、大きな社会変動も起きそうな気配です。世界が変わる潮目を迎えてきたようです。長生きをして、世界の行く末を見極めてみたいものです。

 令和初めての、投句をする順番の巡り合せに感謝して、ここ二日間の私の日常を詠んだ句を記します。

   年始め先ずは俳句に挑みけり
   初夢や一姫二酒三に富士
   長生きやいよよ愉しき去年今年
   屠蘇にこれ土佐の酔鯨選びしも
   妻の問ふ数に答ふは餅は一つ
   新年のアナログ思考極む妻
   賀状来る百枚の老人回顧
   初詣ご利益なきと今年パス
   はや二日パンとサラダの朝餉かな
   初春や「阿毘羅吽欠」念誦せり

                      以上

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