草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句   睡蓮 / 九分九厘

2020-07-25 | Weblog


 我が家の玄関先に大きな水鉢があるが、ここに20数年来の睡蓮が居座っている。今年も可憐な花を咲かせた。睡蓮の根を小さい植木鉢に植え込み、これをまるごと睡蓮鉢に入れる。数年ごとに、ひとまわり大きな植木鉢に植え替えて、長い年月を共に過ごしている。朝に咲いて夕方には花弁を閉じるが、その花の命は短くて一週間も保たない。

    睡蓮の花弁開きて朝はじまる
    みほとけの一燭なりしひつじ草

    独断のまどろみ覚ます睡蓮かな
    睡蓮やモネの惚れたる色と色

    睡蓮や水あらばこそ命あり
    睡蓮の花弁閉ざさば夢を見る

                        以上
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今日の俳句/梅雨晴間(葉有露)

2020-07-18 | Weblog
 自粛生活の中で、変化を付けるべく新たに家系図の作成に挑戦しています。
元々手元にあった「伊地知家の研究」(伊地知重幸著・鉱脈社)加えて、
4代に亘る戸籍謄本と、出身地の「蒲生郷土誌」(鹿児島県姶良市)を
史料として、推理も入れて手製の家系図づくりの日々を過ごしています。

 4回目の投句は4句のみです。

  ・ 梅雨晴間万緑の道なお光る

  ・ 迷いいで新緑の香に心置き

  ・ 老いの役見えずして梅雨深し

  ・ 梅雨仕事身辺整理湿りがち

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今日の俳句/夏の巴里(龍峰)

2020-07-07 | Weblog

   夏の巴里・「セーヌ河畔」

今年の梅雨も今がピークと思うが、それでも強烈。コロナ感染で緊張の列島に襲い掛かる自然の猛威、人の世が試されているような気がしきりにする。

閉じこもる毎日に新しい時間も出て来た。久々に絵筆も取ってみた。

 

   セーヌ描きて夏の巴里思ひやる

   釣り人の池塘の影求む薄暑

   忘れ去るこの地にありし泉殿

 

   身整ふも出鼻くじかる男梅雨

   飛火野の白雨に追はるる親子鹿

   震はせる生家の柱はたた神

 

   生駒に薄暮降りるや夏灯し

   海の子の頭上まで伸びる雲の峰

   埋葬の香水のびん遺跡展

   打水の最後は空にうさを撒く

 

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