草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/桐の花(龍峰)

2012-05-31 | Weblog
先月昔の長安(今西安)へ出かけた。2000年の間、秦、漢、隋、唐の都として栄えた。阿倍仲麻呂や空海が長安で活躍した。阿倍仲麻呂は役目を終え、日本へ帰国しようとしたが、果たせず異国の地に生涯を終えた。その街を見、兵馬俑を見ようとして訪ねた。折から街の至る所に大きな桐の花が咲き誇り、日本とは異なる大ぶりの花を満喫した。写真は大雁塔の公園で見かけたもの。

 遠き世の都に立つや桐の花
 長安の都大路や桐の花
 雁塔の庭に漂ふ柳絮かな

 楊貴妃の調べをまとふ桐の花
 望郷の歌人ねむるや桐の花
 長安の城壁厚く薄暑かな
 
 
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きょうの俳句/鉄線花 ( さゆり )

2012-05-25 | Weblog
鉄線が今年は珍しく、大輪の花を七つも付けた。もう枯れたかと思っていたら、芽が出て、蔓をのばし、庭が華やかになった。強い花だ。
 5月21日は、金環日食が見られるということで、早朝から大人も子供も黒い眼鏡(それ用の眼鏡)で空を仰いだ。見事な金環日食が見られた。宇宙が動いているのを感じることができた。

 むらさきの影淡く揺れ鉄線花
 紫を宙に浮かせて鉄線花

 億人の見上ぐ夏空金環食
 夏霞先端みえぬスカイツリー

 恙無き日なる卯の花腐しかな
 スカイツリー卯の花腐つ初日かな

 花水木木洩れ日よぎる三輪車
 花水木ひらりひとひら我が肩に
 教会の煉瓦に添ひし花水木
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今日の俳句 立夏 / 九分九厘

2012-05-05 | Weblog
   
                         酒なくも宴ふたたび櫻餅

                         初恋の記憶まざまざ櫻餅
 
                         坊主の日機嫌直しの櫻餅

                         春の闇六根自在の夢をなす

                         手探りに若きに還る春の闇

 
                         夏立つや窓辺の鉢のセピア影


今日は立夏という。久し振りの天気で庭の木々に虫除けの消毒剤を撒く。今の機会を逃すと木犀の若葉を虫が食い荒らすのである。4~5日ほどおいて二回虫除けをするとほぼ完璧にうまくいく。これで秋に至るまで、堂々たる金銀木犀が我が家の目印となる。 以上
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