二月は私の誕生月。二月末ぎりぎりの投句になりました。誕生日の九日の日に、春一番の風が吹いたことを克明に覚えています。毎日のことですが、連れ合ひと裏山を散歩しています。一緒になって、もう六十年になろうかという年月が経ちました。まだまだ長生きをするつもりですのよろしくお願いいたします。狭庭に沈丁花がほころび始めました。まだ香りはしていませんが俳句では満開のようです。
梅二月いのち授かり八十五年
春一番ふと連れ合いの手を取りて
春一番背中を押してくれる君
風やさし野梅の空の広さかな
沈丁花あかき蕾の明媚なる
狭庭ゆえ丁子の風のなやましき
以上