草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句  夏野菜 / 九分九厘

2021-07-23 | Weblog
     


 今日の俳句のネタは夏の食材です。厨房を任されてほぼ2年になるが、書斎のごとき独自の世界になってきた。フライパンは伝統の重い鉄製に変えて一年以上経過。使用後は洗剤を使わずタワシで洗い、まめに油を薄く塗っておく。ようやく焦げの出来ないフライパンに仕上がってきた。野菜炒などは最高の出来となる。まな板は今年に入って青森産のひばの木製を新調。青みがかった色で独特の匂いがする。包丁は30年ほどお蔵入りしていた堺のもので、銘は<刀匠一竿子忠綱>とある。錆落としをして以来重宝している。よく切れる刃物だ。いずれも、使用後に丁寧に手入れをしておくと、翌日の料理のスタートが快適なものとなる。

     刀匠の研ぎ出でたるや鱧を割く

     鉄鍋の火宙に舞ひし夏野菜

     新調のひばのまないた鯛洗ふ 

     冷ややっこ箸ままならず歳憂ふ
 
     べら焼くや美しき色消へ失せて

     きうり揉み SDGs の枠にあり
 
     婀娜なれど産毛のありし水蜜桃

     食卓に躙り寄り来るでんでんむし

                             以上
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今日の俳句:凌霄花 ・葉有露

2021-07-14 | Weblog
コロナ時代の始まりの時に、俳句の世界に誘っていただき、
約一年半になります。この期間の思い出に小生なりの
句集をまとめてみました。(仮称)「句集 葉有露」で
八十句になりました。これも、皆様のご支援のお陰です。
 感謝申し上げます。

今月の俳句教室:: 兼題 氷水・凌霄花・日傘
  ・氷水その一口のふるえかな
  ・氷水幼き日々の馳走にて
  ・凌霄花蝶と出会いて色を増し
  ・高みより我を見おろす凌霄花
  ・前を行く日傘の女人誰あらん

女性九人男性一人の教室です。「日傘」の句は
女性九人中八人が入選し、小生は入選を果たしません
でした。日頃の生活にいかに溶け込んでいるかが
分かりました。
               葉有露拝
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今日の俳句 むくげ/龍峰

2021-07-04 | Weblog


2回目のワクチン接種も終え、そろそろ抗体もできたころを見計らって奈良へ出かけた。
加減をして奈良の路地と法華寺の一か所だけを訪れた。人っけは少なく、屋外に久々に出て、深呼吸をした感じだった。


     時止まる街道筋やむくげ咲く
     大和路の塔ながむれば青田風
     朽ち果てし土塀つづくや夾竹桃

     一弁の白蓮揺るや奈良の寺
     閑寂なる古寺めぐりて汗三斗
     法華寺の人無き庭やせみの穴

     法華寺の庭にひろひし落とし文
     夏光り黒御影なる八一の碑
     半夏生くちびる朱し観音像 
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