草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/冬の海 ( さゆり )

2010-11-24 | Weblog
先日(11月七、八、九日)と愛知県の知多半島の先から船で渡り、日間賀島(ひまかじま)と云う島へ、学生時代の友人八人で、行って来た。河豚と蛸の美味しい島でした。行った日はお天気は良く、夕日が美しかった。次の日は海は少し風が出て、荒れていた。


 夕日いまなだれ落ちゆく冬の海

 河豚鍋や旅の仲間の燗熱く

 鰭酒や荒らぶる海の風音に

 浜風にずらりと干され冬の蛸

 灯台へ荒ぶ白波冬かもめ

 暮早し漁船水脈引き帰港する


11月芒の会投句

 荒波に軋む桟橋冬の旅
 朴落葉裏の白きの目立ちをり
 巫女二人優雅に舞うて神の留守
 帰り花競ふことなく散りにけり
 夫おろす大根の辛き夕餉かな
 美しきプリマ輝く冬の星
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の俳句/冬紅葉(龍峰)

2010-11-17 | Weblog
先日美濃、飛騨方面へ冬紅葉を求めて出かけた。ちょうどタイミングよく全山紅葉の光景に出合い、久しぶりに紅葉を堪能した感じがした。
いくつかの訪れた寺は素朴で山深く紅葉に覆われ、また散り紅葉に風情を増していた。

 冬紅葉山また山の飛騨の奥
 木曽川の岩を噛む流れ冬紅葉
 木曽川に沿いて深し冬紅葉

 紅葉散る古刹を抱く里の山
 紅葉散る砂利を踏みしむ禅の寺
 ゆるやかな門前市や落葉かご

 雪虫や時空を超えし古やしろ
 いちじんの風にはらりと柿落葉
 はらはらと朴落葉降る飛騨の山

  
 
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の俳句/大文字草(だいもじそう) さゆり

2010-11-10 | Weblog


 近くの広場で植木市をやっていたので、散歩がてら見に行った。前にも買って、駄目にしてっしまった「大文字草」を又、買ってしまった。小さな大の字が京都の大文字の山の火の「大」の字を思わせる大好きな花だ。




  大の字を百花つけたる大文字草
  大文字草一花が大の字とならず

  マネキンの服も冬めく色となり
  湯の町の夜風冬めく旅の宿

  昨夜の雨いっきに進む柿紅葉

  訪ふ人もひそなる館八つ手咲く
  花八つ手旧居の門の閉ざされし
  御点前の凜としたるや花八つ手
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の俳句 / 紅葉 (九分九厘)

2010-11-03 | Weblog

さきがけて一葉の染まる紅葉かな
洛中の驟雨すぎゆき夕紅葉

去年よりも天に近しや花芙蓉
地に敷きてなほ愛ほしき紅芙蓉

ふぐりみる木の葉のなかの椿の実
宵闇の酒と涙とアリアドネ

最近京都にしばしば訪れている。平安京創建当時の平安宮と内裏跡を探検する。清涼殿の辺りは今は小さな建物の密集する街である。大内裏の朱雀門辺りを通り神泉苑にいたる。今の二条城の南になる。紅葉が綺麗であった。この朱雀門から南へ一直線でさがると羅生門になる。今は千本通りとなっている。羅生門は、現在小さな公園のブランコの傍に、その旧跡石碑を残しているだけである。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする