草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句:春泥:葉有露

2022-03-23 | Weblog
 いかなごの時期は去り,櫻花の時が近づいています。雨水を吸って蕾も膨らんできました。

 俳句教室:兼題   春雷・春泥・いかなご

     ・春雷に森の木々さへ驚きぬ
     ・初雷は我が物顔よ道ゆずる
     ・春泥と戯れ進む通学路
     ・春泥に判子押し行く勤め人
     ・岩屋沖いかなご漁師競い合い
     ・松帆の浦小屋ごと匂ういかなごで
     ・いかなごは水より出でて釘となり
     ・いかなごや醤油と生姜の香をまとい




 
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今日の俳句 春/龍峰

2022-03-16 | Weblog

         住吉川の堰

長かった寒さも和らぎ、自然界には再び春の暖かさが戻ってきた。
しかし、東欧ではクマが牙を剥き出し、無垢な隣人に襲い掛かっている。
何と愚かなことか、時代は100年以上逆戻りして列強の弱肉強食の時代に戻ったような様である。
果たして安眠を貪ってきたわが同胞は目覚めるだろうか。

    水音の一段高し春の堰
    思い出すごとく降り出す春の雪
    ややの虫笑いのごとく春の雪

    身の毛よだつ戦の報や春一番
    種物やふれば太古の音のする
    侘助の思いやいかに垣の奥

    冴え返る首すくめたる寝起きかな
    途中より意に介さざり春泥かな
    鰊群来と渚に駆くる赤銅色

    灯台へたどる草むら花大根
    仲春の狭庭にひびくシューベルト
    込み上ぐる「蛍の光」桜餅 
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今日の俳句 春二番/ゆらぎ

2022-03-08 | Weblog
    写真は、置賜地方の風景です。
九分九厘さんの「春一番」にならって、春二番と題しました。

 今回は、言葉の遊びのようなもので、あまり聞き慣れない言葉を選んで句を詠んでみました。

(春二番)

春二番もうすぐ花が咲きますよ
 ~この季重なりは許されるかも。
  所ジョージの歌(ギター伴奏)がありますね。”角の喫茶店で珈琲を飲ん             で湯気がうずを巻く鳴門に見えた・・・”。

啓蟄や日の辻休みけふもまた

黄水仙海に向かいて咲満てり


灯の赤きみやこ歩めば大石忌
 ~三月二日、大石良雄は祇園の一力で遊興していました。

ヤルヴィーも悲しみの中春の闇
 ~指揮者パーヴォ・ヤルヴィーはエストニア出身ですが、ウクライナに親近 感を抱いています。

さ丹つらふ乙女遊べる涅槃西風
 ~涅槃西風は、涅槃会の頃七日間ほど柔らかに吹きつづく西風。浄土から
  現世への訪れとして感じる。

  さ丹とは、(赤みを帯びて)美しく映えている。ほの赤いの意味。

くちびるの紅刷く女(ひと)やお水取り

春の月灘の白鹿いただきて

花冷えや冷や酒飲みて春の宵
 ~春宵一刻値千金花に清香あり・・・
  春の宵の一刻は千金の値打ちがあるほど素晴らしい。花は清らかな香りを  放ち、月はおぼろにかすんでいる。先ほどまで歌声や笛の音(ね)がにぎ  やかだった高殿からは、名残りを惜しむように細々とかすかに聞こえるだ  けで、乗る人も無くなったぶらんこのある中庭に、夜は静かに更けていく。

  当時貴族の邸では寒食(かんしょく)という行事があった。陰暦3月の清  明節の前後3日間ほど、火を使わないで冷たいものを食べる風習である。

朽木谷花折峠風光る
 ~京都と・・を結ぶ鯖街道にある名前をならべました。車で走ると、素敵な 街道です。


置賜(おいたま)は国のまほろば菜種花咲く
 ~斎藤茂吉門下の結城逢草果の歌から、採りました。置賜は、山形県にあり、四方を吾妻山地、飯豊三地に囲まれた豊かな土地です。



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