写真は、置賜地方の風景です。
九分九厘さんの「春一番」にならって、春二番と題しました。
今回は、言葉の遊びのようなもので、あまり聞き慣れない言葉を選んで句を詠んでみました。
(春二番)
春二番もうすぐ花が咲きますよ
~この季重なりは許されるかも。
所ジョージの歌(ギター伴奏)がありますね。”角の喫茶店で珈琲を飲ん で湯気がうずを巻く鳴門に見えた・・・”。
啓蟄や日の辻休みけふもまた
黄水仙海に向かいて咲満てり
灯の赤きみやこ歩めば大石忌
~三月二日、大石良雄は祇園の一力で遊興していました。
ヤルヴィーも悲しみの中春の闇
~指揮者パーヴォ・ヤルヴィーはエストニア出身ですが、ウクライナに親近 感を抱いています。
さ丹つらふ乙女遊べる涅槃西風
~涅槃西風は、涅槃会の頃七日間ほど柔らかに吹きつづく西風。浄土から
現世への訪れとして感じる。
さ丹とは、(赤みを帯びて)美しく映えている。ほの赤いの意味。
くちびるの紅刷く女(ひと)やお水取り
春の月灘の白鹿いただきて
花冷えや冷や酒飲みて春の宵
~春宵一刻値千金花に清香あり・・・
春の宵の一刻は千金の値打ちがあるほど素晴らしい。花は清らかな香りを 放ち、月はおぼろにかすんでいる。先ほどまで歌声や笛の音(ね)がにぎ やかだった高殿からは、名残りを惜しむように細々とかすかに聞こえるだ けで、乗る人も無くなったぶらんこのある中庭に、夜は静かに更けていく。
当時貴族の邸では寒食(かんしょく)という行事があった。陰暦3月の清 明節の前後3日間ほど、火を使わないで冷たいものを食べる風習である。
朽木谷花折峠風光る
~京都と・・を結ぶ鯖街道にある名前をならべました。車で走ると、素敵な 街道です。
置賜(おいたま)は国のまほろば菜種花咲く
~斎藤茂吉門下の結城逢草果の歌から、採りました。置賜は、山形県にあり、四方を吾妻山地、飯豊三地に囲まれた豊かな土地です。