草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 / 卯月 (四捨五入)

2011-05-24 | Weblog
二上山卯月曇に聳えをり
背伸びせよ大和三山夏霞
老鶯に守られゐしか古墳群
古墳群いにしへ人の汗想ふ

人の世を嗤ふが如く行々子
青蘆を煽る背びれの見え隠れ
黒猫の眼のらんらんと木下闇

過日、東に大和三山、西に二上山を控え、奈良盆地の一角を占める馬見丘陵公園へ吟行に出かけた。この一帯には大小様々な古墳が残っており、この公園の近辺に13基ある。この広大な自然環境を守るために公園としたものである。
新緑の真只中、鶯の谷渡りが素晴らしかった。
写真は二上山であるが、二峰が重なっていて二上山らしくない。
コメント (10)
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今日の俳句/さくら(龍峰)

2011-05-08 | Weblog
少し時計は戻りますが、先月吉野へ行き、桜と草餅を堪能してきました。昨年の12月皆と吟行をしたことを思い出しつつ、終日散策した。吉野の桜は年ごとに感銘が深まるような感じがします。今年は枝垂れ桜が、特に素晴らしいように感じ、句づくりもしばし忘れてしまいました。

 深吉野の落下を追うて辿る径
 参道を往きつ戻りつ花吹雪
 逆光の水面やはらぐ花筏
 
 草餅と和紙に太文字吉野山
 草餅や絵画談義を延延と
 
 四部咲の花に重たき昨夜の雨
 壺にして一夜に開く桜かな
 深吉野の花を纏ひて峯に立つ
コメント (8)
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