草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句  百日紅・檜扇 / 九分九厘

2021-08-30 | Weblog
            

 今日の俳句は百日紅と檜扇です。両方ともこの酷暑のもとで我が家の狭庭に健気に咲いているものです。天を仰げば立ちくらむほどの眩さで、最近はコロナに加えて熱中症にも用心せねばなりません。グループを二つに分け、後の句はお遊びの句として字余りをよしとしています。豪州の単身赴任の時には、牧場の一軒家に若手を集めて週末には麻雀と花札にうつつを抜かしたものです。
    
     健気さを天に捧げし百日紅
     立ちくらむ天に笑顔の百日紅
     檜扇の日差しさえぎる雅かな
     日曝しの素知ら顔や烏おうぎ
 
     さるすべりお帰りなさいは語るまじ
     さるすべり一皮脱いだ鼻の先
     檜扇やおいでおいでのまだら紅
     烏おうぎシチケン引きなしオイチョカブ

              

                                以上
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今日の俳句(再):立秋:葉有露

2021-08-23 | Weblog
昨日、投句致しましたが、第一句の下五での記載ミスと
第四句の中七での訂正がありますので、再度訂正後の
投句五句を以下に投稿いたします。
 お手数かけますが、よろしくお願いします。
  ・庭の木々葉を静めおり秋に入る
  ・庭の音澄みはじめたり今朝の秋
  ・銀漢は我に太古を語りおり
  ・長居せず用事すませて木槿路
  ・うつむきて歩く我を木槿待つ
                  葉有露拝
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今日の俳句:立秋・葉有露

2021-08-22 | Weblog
  お早う御座います。

 小生が俳句教室に通いだして、約一年になりました。
講師の講評と解説時以外は静寂そのもので、なかなか
心地よい時が流れています。
 俳句を始めてまもない身ですが、ここ迄これたのも
この魅力が絡んでいるのかも知れません。

 「俳句教室」 兼題:立秋・天の川・木槿
   ・庭の木々葉を静めおり秋にいる
   ・庭の音澄みはじめたり今朝の秋
   ・銀漢は我に太古を語りおり
   ・長居せず用事済ませ木槿路
   ・うつむきて歩く我を木槿待つ

                  葉有露拝



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今日の俳句 ヨット/龍峰

2021-08-12 | Weblog

     洲本沖のヨット

先日機会あって、洲本ヨットハーバーから出帆して、終日瀬戸内でヨット遊びに興ずる機会を得た。
淡路は正に酷暑、しかし海の上は暑さやわらぎ、風は心地よい。波はなく、帆を上げれば音なく滑るように走る。
午後になって俄かに曇り、あっという間にスコールにあった。瀬戸内と雖もやはり自然の中にある。

     油照り鬼の釜空く淡路かな
     動脈の外に聞こゆる極暑かな
     風死すや人も草木も息ひそめ

     渚の児に声掛くをんな浜日傘
     帆を上げて滑り行くなりあいの風
     カモメ舞ふメインセールや雲の峰

     ヨツト出てセール操る綱の引き
     乾坤の風まかせなるヨツトかな
     海の日の帆走機走洲本沖

     生き心地戻りし海や土用東風
     大夕立鏡の海の変りよふ
     夕暮れに舫つないで冷やし珈琲
     
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今日の俳句 夏富士 ゆらぎ(プレバトです)

2021-08-03 | Weblog
今日の俳句 夏富士~今日はプレバト(ゆらぎ)で遊びましょう

(最終ご報告)
 皆々様、、極暑の中、精力的に佳句・銘句を投句頂きありがとうございました。お陰様で楽しい「プレバト」句会となりました。なお、それぞれの句の背景や作者の意図につきましては、コメント欄の書き込みを参照ください。

 

 盛夏お伺い申し上げます。今回はいつもと少し趣向を変え、今日の世相を反映するような題を取り上げ、「プレバト」方式で二句を詠むということをしてみたいと思います。ご参考として私の句を入れておきます。

もっとも、「プレバト」といってもお馴染みのない方がおられるかも知れませんので、簡単にご説明しておきます。

 「毎週木曜日の19時から20時の毎日放送のバラエティ番組として放映されます、”使える芸能人は誰だ”?プレッシャーバトル”という番組のタイトルを縮めてプレバトと呼ばれている。様々な芸能人や著名人が
出演し、俳句や水彩画、生花などで技を競うわけです。プロの目で才能査定ランキングがなされ、俳句は俳人夏井いつきさんのご指導よろしきを得て、大人気である。俳句の大衆化の大きく貢献したと言われています。
俳句プレバトでは、事前に「兼題」と「兼題写真」が出され、その写真をもとに一句詠んで提出します。これを夏井いつき先生が指導・添削し、ランク付けします。今回は、この方式で進めようと思います。

          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 さて冒頭の写真は、オリンピックで来日中の英国のセーリングチームが駿河湾の伊豆半島西岸を帆走している時の写真です。英国の選手がSNSにアップしました。見事な写真ですね。背後に夏の富士がどっしりとした姿を見せています。ヨットは東北東を見ざし駿河湾を帆走しているのでしょうか。この光景を句に詠んでみようと思いました。


  ”島国の主役迎える夏駿河” (葉有露)

  ” 夏富士やユニオンジャックのヨットの帆” (たろう)

  ”サーフィンやチューブに舞ひし富士の山” (九分九厘)

  ”照る英旗のジェノアセールや夏の富士”  (龍峰)

  ”夏富士や風孕みおり艇すべる” (ゆらぎ)

もちろんこの句には、満足しておりません。一つには、説明が過多であるかなという思いもあります。ご参考までに、その説明をギリギリまで絞った友岡子郷(しきょう)という俳人の句をご紹介いたします。

  ”思ひでのはじめは幹の甲虫(かぶとむし)”(1934)

(友岡子郷は現代俳句協会に属しており、飯田龍太の「雲母」に入会、2018年には蛇笏賞を受賞しています) ところで「俳句には多くの説明を要しない」といわれています。この子郷の句は、そういう背景的な説明もないので、分かりにくいかも知れません。この句について、俳人長谷川櫂は、つぎのような解説文を書いています。

 「木の幹に甲虫がいて一心に樹液を吸っている。甲虫と聞くとその映像が思い浮かび、その映像から少年時代が鮮やかに蘇る。マルセル・プルーストの大作『失われた時を求めて』で紅茶に浸したマドレーヌの香りから一切がよみがえるように。」



 もう一つ、葛飾北斎という浮世世絵師に「神奈川沖浪裏」という物凄い傑作があります。富士山と砕け散る波濤ということでは同様の図柄でもあります。この景を題材に一句、お詠みいただいても結構です。どなたか挑戦されませんか?


                     


  ”夏男浪襲い掛かるや木鶏に” (葉有露)

  ”北斎の波の間に間や夏の富士” (たろう)

  ”サーフィンの江戸のむかしにあったれば (たろう)

  ”海天にしぶき透かして夏の富士”  (龍峰)


 長くなりましたが、上掲の「夏富士」の拙句は、まだ説明が多く、かなり削ぎ落とさねねばならないと思うのです。

 そこで諸兄の皆様に、冒頭の写真の光景から、一句お詠みいただくようお願いいたします。詠まれた句は、コメント欄でも、あるいは本文内の小生の句のあとにでも、あるいは最下段にでもお書き添えください。傑作お待ちしています。いわばブログ内での「プレバト」のようなものです。みなさまのチャレンジをお持ちしています! なお兼題は、「夏の富士」あるいは「夏富士」です。



 もう一句、最近の世相を反映する句を。


   ”夏の日のマンダラートや恋の果つ”  (たろう)

   ”マンダラート枡目の足らぬ真夏の夢” (九分九厘)

   ”マンダラートに込める二刀流雲の峰” (龍峰)

   ”蝉涼しマンダラート書く若き子ら” (ゆらぎ)
 
 ご存知、メジャーリーグベースボールの大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンジェルス)は投手と打者との二刀流で大活躍をしています。彼が、花巻東高校にいた時に、先生の指導のもとで、マンダラートという図表を書いています。(下記参照)ここに書かれていたことは、必ずしも野球のことに限りません。むしろ人間形成につながることです。あまりにも素晴らしいことなので、ここにご紹介した次第です。素晴らしいというのは、大谷選手がマンダラートに目標とその達成手段を書いたことだけでなく、それを真摯に追求し、最終目標を達成していったことです。


                  

 このマンダラートの図を思い浮かべながら、一句お詠みください。兼題は、「マンダラート」です。兼題写真は、下記の大谷の37号ホームランです。

     

 力作をお待ちしています。

 ゆらぎ拝

ご参考)
マンダラートとは仏教に登場する曼荼羅(マンダラ)模様に由来するもので、曼荼羅とアートを組み合わせた造語のこと。
曼荼羅模様のようなマス目を作り、そのマス目一つ一つにアイデアを書き込むことで、アイデアの整理や拡大などを図り、思考を深めるものである・

具体的には、①紙に縦3マス×横3マス、合計9マスのマス目を書く.。②中心のマス目に、これから思考や発想を深めたい課題を書き込む
③課題を書いたマス目の周りのマスに、課題に関連した語句を思いつくままに記入。9マスすべてを埋めたら、課題以外の8マスの中から1マスを選択し、そのマスに記入されていた語句を別紙に書いたマンダラート中心のマスに転記
新しいマンダラートは③の手順に戻り、そこから繰り返す

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