どこかの俳句結社のような花鳥諷詠とは、無縁な駄句ばかり。ご笑覧にいれます。
寒昴合鍵置いて去りゆけり
愛しき娘深雪と命名するつもり
果たせざる約束ひとつ冬菫
短日や今日もことなし膝枕
寒弾きや忘れ得ぬ人思ひつつ
暗香に梅探りたる二人かな
冬籠り読み古したる古寺巡礼
冬安居キッシンジャーの「オンチャイナ」
熱燗や男同士の黙の夜
逢へぬ日は風花の中歩みゆく
憲法の改正論議風疼く
明けましておめでとうございます。昨年以来、花札・賽・トランプという博打まがいの株変動を中心に、先が読めぬ変動が起こっています。株の売買もアルゴリスムを利用した高速取引が行われ、一寸した指標の変化やトランプの発言で、一晩でとてつもない乱高下が起こっています。多分、ファンドはどこも同じような指標をAIに組み込んでいるので、こんな事が起こっているのでしょう。実体経済と違う金融取引が今後どんな問題を引き起こすのか今年は要注意です。とはいえ、俳句を読むとなると違ったモードになります。俳句の楽しいところだと思っています。
室蘭や光透き入る七変化
去年今年蘭花のいのちつなぎをり
元旦や銅に負けじと印刀研ぐ
篆刻の初の印刀ささめ雪
夜つぴとふ字統の殷字筆始
丁丑われの誕生小春かな （丁丑；ひのとうし）
初詣ふたりの願ひ同じこと
今年もよろしくお願いいたします。 以上
