草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/雲雀(四捨五入)

2009-03-28 | Weblog
椿落ちて残りし萼の仰ぐ宙
妻の焼く目刺の匂ふ夕べかな
薄墨の雲の流るる雨の春

やみ透きてほのかにありぬ白椿
決断はかくあるべしと落雲雀

散歩犬紐の長さの春日かな
明治より平成の春へ母歩む

皆様おはようございます。
始めの5句は三月の句会で投句したものです。
もちろん、主宰の推敲が入っています。
二番目の句はもとは目刺ではなく鰆でした。
本日より4月始めまで横浜に行っておりますので、ご返事が遅くなりますがご容赦ください。
母の白寿の祝いがありますので。
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今日の俳句/木蓮(ゆらぎ)

2009-03-26 | Weblog
 今年は、木蓮の花がことのほか清澄に美しく咲きました。雪柳・木蓮・大島桜とつづき、わが町やはり「白き春」です。李(すもも)まで花をつけました。

木蓮や虚空に満ちる白き春
オルゴール微かに響き山笑う
なにげない道にも花の春溢る
 →なにげない道にも春の色あふる(修正)

深呼吸すれば一杯春がいる

(月例の句会にて)兼題は鰆・椿ほか

幸福の余韻にひたる白もくれん
白をもてまちを彩る白木蓮
好きと言ふ侘助ひとつ切子かな
とにかくに吾行く道に椿満つ
味噌漬けの鰆のありて足るを知る(推敲)
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今日の俳句 / 鰆 (九分九厘)

2009-03-24 | Weblog
 ミモザ咲く黄色い街は夕暮れに     
 妻聞きてわれまだ聞かぬ初音かな    
 庭椿咲きて心の通ふ径         
 鰆身のやはきは春のお告げかな     
 岩塩は異国の土産(つと)ぞ鰆焼く   

今月三月の句会投句を投稿いたします。「土産」を「つと」と読んでいいことを教えて貰いました。もともと、中八字で字余りの句であったものが救われたのです。岩塩は昨秋ザルツブルグに行った時に買い求めていたものです。
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今日の俳句 / まんさく ( さゆり )

2009-03-21 | Weblog

ゆらぎ様にご紹介して戴きました「さゆり」です。いつも御一緒させて貰っている月例の句会の皆様にお願いして、この度「草若葉」に投句させて頂くことになりました。未熟者ですが、今後よろしくお願い申し上げます。

 さまざまな別れの形三月に

六甲森林植物園にて

 まんさくの花の形は花ならず
 まんさくや神の造化のいたずらか
 白梅や群れの向こうの青き空
 白かんば春日を浴びてより白く
 糠雨の粒より小さき柳の芽

夜の明石海峡大橋を見て

 灯の連珠きらめく淡路春の涛

三月句会投句五句(兼題:鰆、鰊、椿一切)

 幾海里出世きはめて鰆かな
 煮ても良し焼いても旨し鰆かな
 草萌におむすびひらく山日和
 玉椿けぶれる雨も紅となり
 落ちてなほ紅の残るや玉椿
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草若葉の新しい仲間ゆらぎ)

2009-03-20 | Weblog
 この春、新しい句友を迎えることになりましたのでご紹介させていただきます。紅一点の”さゆり”さんです。2年ほどまえから俳句を始められましたが、このところの精進めざましくめきめきと腕を上げられ、目を見瞠るものがあります。

 近々投句があると思いますが、みなさまの暖かい歓迎のお言葉、ご指導をいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

                          (文責 ゆらぎ)
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今日の俳句/初桜(ゆらぎ)

2009-03-17 | Weblog
 雪柳切なきことは忘れよと
 はなむけのことば贈らむ雪柳
 雪柳あの子もうすぐ一年生

九分九厘さんの雪柳の句に乗せられ、その花言葉を思い浮かべながら
遊んでみました。わが町では、白い花をつける大島桜が開花しました。

 法句経の一句染み入る涅槃西風
 春燈や音曲すべて消し去りて

 春の夜雨に濡れたる樹の香
 春雨や音の消えゆく夜は好き

 年重ね初花ことに眺めいる
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今日の俳句/春の雪(龍峰)

2009-03-15 | Weblog
  槍ヶ岳春の雪ふる露天風呂
  真青なる空やこほりの槍ヶ岳
  槍暮るる雪代水や湯のけむり

  春雪の穂高かくすや露天風呂
  雪解川郡上のまちの暮れにけり

先日奥飛騨温泉郷の更に奥の新穂高温泉に行ってきた。宿の川原の露天風呂から槍ヶ岳が見えた。真青なる空、暮るる空の槍ヶ岳を満喫した。奥飛騨は春と言っても名ばかり、周りはまだまだ雪深く、春は遠い。帰り、暮れなずむ郡上の街を雪解水がとうとうと流れていた。
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今日の俳句/南国の花(光芒子)

2009-03-13 | Weblog
プルメリア
塞班島(サイパン)の国花
木は高く大きく、葉は琵琶に似て細く厚く濃緑色
花の香は強く芳香辺りを覆う。
風が吹くと花がポロリと落ち辺りは白い絨緞を敷き詰めたようになる。
水に浮かべて香りを楽しんだり首飾りにしたりで島の人々に随分親しまれています。

南風や色とりどりに花の宴
プロメリア夾竹桃か空青し
日盛りに芳香放つプルメリア
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今日の俳句 / 雪柳 (九分九厘)

2009-03-10 | Weblog
 
 雪柳咲きし一輪魁を見る
 雪柳白あふるる世とならむ
 雪柳千本の茎また花あまた

我が家の近所は雪柳に溢れた場所である。一輪一輪と花を咲かせ始めた。そのうち壮大な白の美の饗宴が始まるのです。
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今日の俳句/紅梅(龍峰)

2009-03-07 | Weblog
 紅梅や真青なる空大阪城
 太閤も驚きおるや城の梅
 賑わいの浪速のかほり梅の園

 楚々と咲く華農玉蝶天下の城
 愛好の男女群れなす梅が市
 梅の鉢足取りかろき二人かな

先日大阪城公園内の梅林に行ってきた。内濠の東側に1270本の梅の園が広がる。天守閣も見上げられる風情のある一角である。大変な賑わいで梅の愛好家で溢れていた。最も多い白加賀は少し早かったが、鹿児島紅、朱鷺の舞、東雲、花が最も大きい武蔵野、単弁跳枝等等が咲いていた。中でも日本に4本しか存在しない華農玉蝶という貴重な白梅に出会えたことは特筆ものであった。関東に2本、関西に2本現存し、関西の2本がこの大阪城公園にあり、当日鑑賞することが出来た。花は八重で花の中心に小さな花が二重に出来る珍種である。しかし、花は何百と咲いている中に1,2個見つける程度でまるで宝探しであった。一口に梅と言っても種類は多く、花の形、樹形、色、匂い等特徴があり、奥深い。その奥深さを少しだけ垣間見る一日でった。
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