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JA紀州「とくし丸」が現金出金を開始 移動販売で全国初の取り組み 〈2019年7月13日〉

2019年07月13日 08時30分00秒 | 記事

利用者に現金出金について説明するドライバー


 JA紀州(芝光洋組合長)の移動スーパー「とくし丸」は12日、デビッドカードキャッシュアウトサービス(現金出金)を開始した。利用者のニーズに合わせ、移動販売では全国初の取り組みで、芝組合長は「より一層地域に貢献できるJAをめざす」と期待を寄せており、とくし丸利用者へのより便利なサービスで見守りにもつなげていく。

 JAは、「とくし丸での買い物のついでに現金を出したい」、「JAやATMが遠くてお金を出しに行くのが大変」とのニーズに応えようと、今回、JA紀州貯金口座から現金出金を可能にした。
 利用は、(1)「キャッシュカード払出依頼書」を記入し、とくし丸ドライバーに渡す。その時、配達日と出金金額を伝える(2)とくし丸訪問時に専用端末にカードを通し、引落金額を確認。キャッシュカードの暗証番号を自分で入力し、最後に確認キーを押す(3)専用端末での取り引きが完了したら、ドライバーが現金と利用明細書を渡す(4)現金金額と利用明細に表示された金額に間違いがないか確認し、受け取り確認のサインをする。口座から出金額が即時引き落とされる-。
 出金は2万円か3万円。サービスの利用は、出金金額に応じて1件あたり200円プラス税の手数料が必要。JAバンク優遇プログラムによる出金手数料のキャッシュバックサービスは適用されない。
 12日は、日高町のAコープひだか店で出発式。芝組合長はじめ、津村耕平専務、JA役職員、(株)とくし丸・住友達也社長、和歌山信連・岡本眞明理事長、農林中央金庫大阪支店・福田仁支店長らが出席。芝組合長は「とくし丸開業当時から、『買い物していただくだけでなく、お金も出せたらもっと便利になるのでは』と考えていた。今回、関係者の皆様のおかげで実現した。今後1つのアイテムとして、買い物して、地域を見守り、多様なサービスを提供できると思う。より一層地域に貢献していきます」とあいさつ。出席した来賓らも「画期的でJAらしい取り組み」と絶賛した。
 関係者でテープカットをしたあと、とくし丸1号車と5号車が出発。家庭の玄関先で、ドライバーがキャッシュアウトサービス開始のチラシを配り、サービスの利用を呼びかけた。
 平成27年に始まったとくし丸事業は現在6号車まで開業し、買い物に行くことが難しい世帯の玄関先まで訪れ、商品を販売している。


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