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11月6日 天性寺新本堂落慶法要 建立(昭和9年)以来初の大規模改修 〈2021年10月29 日〉

2021年10月29日 08時30分00秒 | 記事


屋根瓦などがきれいに仕上がった天性寺本堂


 御坊市松原通りの天性寺(津本芳生住職)は、87年前に建立して以来初めての大規模改修を終え、新しくなった本堂で11月6日に落成慶讃法要を行う。耐震補強のために一部の窓を少なくするなど替えた部分はあるが、基本的に以前の本堂のままの姿に仕上げ、当日は記念の法要や法話、奉祝演奏会などして、門徒にお披露目。本堂で仏教の布教だけでなく、地域の文化的な場としての今後の活用も期待される。

 以前の本堂は門徒とともに、地域住民にも開けた場にと、11代住職が文化的な催しもできるように入り口は階段状にせず、入りやすい広い空間の本堂を建立。地域の夏祭りの際の子ども絵画展や茶会、花展など昭和30年代、40年代は盛んに文化行事を本堂で行い、門徒だけでなく、地域に親しまれてきた。
 修繕しながら使ってきたが、長い年月が経過して屋根が傷み、逐一、本堂内にシートを広げなくてはならないなど雨漏りがひどくなったことから、大規模改修を計画。元々ある鬼瓦を焼き直したり、使えるものは使い、一部の壁に銅板を入れ、窓ガラスも散乱防止のために少なくするなど耐震補強にも着手。掛け軸だった表具を額に入れるなど刷新し、大水害で浸かって襖の汚れた染みも修復して元々の絵が見えるほどにきれいになった。
 改修へ向けては令和元年11月に着工して、令和2年6月に完成。同11月に落成慶讃法要を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、延期。1年が経過して今回、念願の法要となり、第1部は午後1時から記念法要で宗祖讃迎法要(音楽法要)があり、達書伝達式を行い、津本住職があいさつ、施工業者の(株)中村工務店=田辺市=へ感謝状贈呈。午後2時20分からは極楽寺(和歌山市)の伊井智雄住職の記念法話、第2部は午後3時から箏曲研究会「菊明会」の奉祝演奏会がある。
 さらに近年は少なくなっていた本堂の文化的な活用へ向け、まずは11月8日から14日まで洋画・白玄会会員である住職の妻・千絵さんの個展を開く。開催時間は午前10時から午後5時まで(最終日午後4時まで)。津本住職は「何より門徒の皆様のご理解、ご寄進があって大規模改修が無事に終了し、心よりお礼を申し上げます。地域の方々の文化的な活動に本堂を使っていただけたらありがたいですし、50年、100年と次の代へバトンをつないでいけるように精進していきたい」と話した。


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